浮脂紀事 蛙の章

二相楽園の書籍セット、Honkai: Star Rail原文をそのまま5言語で無料公開、全3冊収録。

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最終更新: 2026年7月31日

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浮脂紀事 蛙の章

その1

かつて、カエルは暗い夜に鳴く必要がなかった その合唱も今のように騒がしいものではなかった あの頃、沼に芦が生えてきたばかり 魚も虫も、エビさえも生まれてこなかった カエルは澄んだ川の中 丸木舟に乗って不眠不休で釣りをした キレイなカジキ、メカジキ、もちろんマグロも 太陽の下でゆっくり発酵し 最高に美味しいダシになった   ある日、カエルたちは困惑した 世の中にはたくさんの食べ物があるのに どうして自分たちは、祖母の祖父から受け継がれた干し肉を食べるのだろう 供え物は泥の下に沈められ 彼らは沼にある神樹に、新たな美味しい食べ物を祈った この食べ物は口に入るだけで溶けていく この食べ物は何よりも新鮮である そして、神樹は大地の頭を平らにした 星々が水面に映る髪で 魚や虫、そしてエビを創造した   月日が流れ せっかちなカエルたちは毎日楽しく過ごしていた ただ、彼らはますます泥の中に慣れてきた 暗闇の中で食べ物を待ち伏せして 春の夜に集まって大声で喚く 自分自身を含めたすべての生き物に 嘲笑と軽蔑の目で見られている

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