層岩巨淵
地域
世界百科
「幾重にも重なりし岩層は影すら見えず、細く暗き道は登ることも叶わず」と古書にあるように、璃月では昔からこの地を「隅谷」と呼んでいた。眩しく輝く太陽であろうと、黄昏時には幽邃な影に沈む。伝説は所詮伝説に過ぎないが、この複雑な地下鉱区を探索する際は万全の準備をしておいた方がいいだろう。
ステータス
名称: 層岩巨淵 · 種別: エリア · 地域: 璃月 · 実装バージョン: 2.6
サブエリア
1. 1.1. はの西に位置するの特殊な行政区である。数年前に鉱山事故が原因で璃月に封鎖されて以来、総務司専門員の代表であるがこの地域での行動を管理している。若い頃、彼はほとんどの時間をで過ごしており、そこで莫大な借金を負わされていた。彼は家に帰る時間がなく、帰りたくもなかったが、最終的に借金取りが盛露庁で彼の父を見つけ、父に借金を肩代わりさせた。父が沐寧を見つけたとき、彼はまるで打ちのめされた犬のようで、それを見た父は「お前の借用書は全部俺がもっている。これからは俺に金を返すんだ。」と言った。借金取りから隠れ続け恐怖で眠れない日々を送っていた沐寧は、もし二度目の人生が送れる機会があったなら、必ずやり直すと心に誓っていた。しかし、いつも彼のふるまいに不満を抱いていた父からその機会が与えられるとは予想してなかった。父への借りを返すため、沐寧は総務司へと加入した。ある日、彼の父が盛露庁で鉱石を運搬しているとき、父は質の悪いの余りをおもちゃとして沐寧に渡した。老石とは、鉱山では簡単に見つからない、とても珍しく貴重な鉱石である。その壮大な宝石の美しさは想像を絶するもので、老石の中を覗き込むと、夕暮れの海の水平線のような最高の輝きが見えると言われている。だが、沐寧が持っている石を老石と見抜いた人が、高値で買い取ると提案したため、彼はモラのためにそれを売ってしまった。後日、彼は父にその石について尋ねられたが、彼はしぶしぶ「失くした」と答えるしかなかったそうだ。その会話以来、沐寧の頭には「もし老石を見せることができたらどうなっていたか」という考えが残り続けていた。沐寧が総務司で働いている間、輝山庁が老石に興味を持ったため、分析するために彼を層岩巨淵に送り込んでサンプルを採取させようとしたが、何も見つけられなかった。だが、その後の助けを借りて、ようやく9個の老石のサンプルを手に入れることができた。層岩巨淵の奥深くで異様な揺れが観測され始めたため、総務司は調査を命じた。層岩巨淵で発見された「もの」は、住民へ混乱を招いてしまうことが予想されるほどに奇妙なものであった。そのため、七星の命により層岩巨淵が封鎖されたが、それとは裏腹に研究者や学者から成る調査チームが秘密裏に編成されていた。これは、地下で起こりつつある危機に、必要に応じて対応するための措置であった。沐寧は総務司専門員の代表であるため、直接誰かに助けを求めることはできず、層岩巨淵のあらゆる特徴について話すことも許されていない。そのため、彼は層岩巨淵に入る方法を婉曲的に説明する必要があり、『「しないで」を「して」に置き換えれば、理解できるはずですよ。』と言われていた。ある日、は旅人とをから来た研究者、パトリックのもとへ助けに向かわせた。パトリックは「振晶」という名の宝石に現れる「映射」反応の研究をしており、それらの宝石や結晶の内部にある元素エネルギーを刺激することで、エネルギー源として利用しようとしていたようだ。また、少し前、層岩巨淵にいた誰かがとある宝石を活性化させようとした際、特殊な鉱石(振晶)との間に不思議な反応が起こる可能性があることを発見した。発振晶を特定の方法で刺激するとエネルギーが放出され、受振晶との共鳴が引き起こされる。これら2つの振晶から発せられるエネルギーは互いに何度も何度も積み重なり、増幅するもので、パトリックはこれを「映射」と呼んだ。彼は1つの仮説を立てたが、それを実際に検証するための助けを必要としていた。旅人の協力のおかげで、パトリックは研究を完了させることができたようだ。このサブエリアでは、世界任務を受注できる。また、千岩軍の宝を得るための供物を入手できる。関連項目:1.2. の北東に位置するは、との中間にあり、鉱区閉鎖後に宝盗団が拠点を構えた場所だ。当初、宝盗団は鉱石や琉璃晶砂を密かに採掘して密輸していたが、次第に大胆になり、鉱夫が残した古い倉庫を占拠して安物の装飾品を作り、売りさばくようになった。彼らの装飾品は、に初めて来た観光客や、見る目のない者を騙すことしか出来ない程に粗悪だった。千岩軍はこれを看過せず、彼らを一掃することにした。また、情報提供者によると、宝盗団の頭領はと接触し、大量のモラや軍事物資と引き換えに危険物資を取引していた。だが、拠点の捜索では食糧と日用品しか見つからず、何らかの方法で隠されていた。千岩軍は宝盗団になりすまして潜入し、総攻撃の準備を進めていたが、とに見つかり、宝盗団と勘違いされた結果、半数以上が倒されてしまった。千岩軍は旅人の誤解を解き、協力して宝盗団を捕まえることになった。南東方面の炊事拠点、東の兵器拠点、北東の錬金拠点を奇襲し、物資供給を断つと、最後にファデュイとの取引が行われる東の大きな拠点を制圧した。しかし、危険物資の取引の証拠は見つからなかった。宝盗団の拠点では、千岩軍の宝を得るための供物と、との間にあるへの入口を示すを入手できる。ある日、旅人とパイモンは、採樵の谷でのエンジニア、アナトールと出会った。彼は、旅人とパイモンの旧知であるパトリックの同僚だ。パトリックは、振晶の研究予算と実験場所の経費に悩み、経費と機材を持ち出して姿を消したため、夜逃げしたと噂された。その後、旅人の助けで得た実験データを携えて科学院に戻ったが、層岩巨淵での実験は違法であり、あまりに詳細な実験データは捏造の疑いがかけられた。そこで、アナトールが照合実験を行い、データを検証することになった。旅人の協力で照合実験は完了したが、科学院のは研究に経済的効果がないと判断した。そして、追加の経費申請はうやむやにされてしまった。アナトールとパトリックは再び層岩巨淵を訪れ、振晶の応用研究を続けた。彼らはモラを稼ぐため、受振晶を照明の紐に結び、発振晶を遠隔操作して明かりを消す仕組みや、紛失物に受振晶を付けて発振晶で探すアイデアを考案した。1.3. 遥か昔、は岩層から奇妙な石を地上に運び、本物と見紛う巨龍に彫り上げた。そして龍に世を見る両目を与え、契約を交わした。この古代の岩元素生物はと呼ばれた。モラクスはに地上の人々と生きることを認めたが、秩序を破れば再び暗闇に封印すると告げた。やがて、若陀龍王はモラクスと同じ道を歩む友となり、戦友となった。だが、時が経つにつれ、摩耗により記憶は薄れ、旧友の面影や璃月港を守った過去すらも忘れてしまった。摩耗は若陀龍王を獣に変え、どれだけ抗っても人々と共存する力を失い、ついには理性を失った。モラクスは摩耗を抑えようとしたが、天理によるこの力は止められなかった。千年前、我を失った若陀龍王はを襲った。モラクスは友との戦いを強いられ、若陀龍王を撃退し地下に封印した。の古戦場は、かつて二人が死闘を繰り広げた場所だ。その名残として、層岩巨淵で時折起こる短い地震は、「肉陀の鼻息」と呼ばれている。また、この戦いにより、鍛造に用いられる珍しい鉱石「」が生まれた。一般的な水晶は高温環境下で自然に形成されるが、鎮龍石は元素反応で生成される結晶だ。若陀龍王は鎮龍石を本能的に感知し、千年後の今、モラクスを探すためにその痕跡を追った。伏鰲の谷には古代の祭場があり、大昔に天と地を引き裂いた災厄で地下に埋もれ、隕石の落下で隆起し、モラクスと若陀龍王の戦いで再び姿を現したと推測される。しかし、かつてここを訪れた人々はとうにいない。このサブエリアでは、千岩軍の宝を得るための供物を入手できる。関連項目:1.4. は、最大の鉱床であり、の鉱区に次いで二番目に古い鉱区である。遥か昔、隕石が落ちた場所に形成され、不思議な生態環境と地質環境を持つ。地上はそびえ立つ崖が特徴で、には底の見えない峡谷や鉱坑が点在している。だが、二年前に鉱洞で原因不明の事故が発生し、璃月によって封鎖された。封鎖直後、ファデュイ執行官第五位「雄鶏」直属のフが七星と交渉して層岩巨淵に駐在し、宝盗団も鉱石や琉璃晶砂の密輸拠点を築いた。また、周辺には高圧空気を蓄える噴気岩があり、これを利用すればジャンプ力が増し、高所へ素早く移動できる。地上鉱区には、地下鉱区の入り口「」を封じる七星陣法の要である磐鍵が設置されている。磐鍵は、陣法のエネルギーを繋ぎ固定するために、七星が設置したものだ。旅人が層岩巨淵を訪れた際、磐鍵付近でが異常に増殖していた。まるで下に潜む「もの」が外へ出たがっているかのようだった。五つの磐鍵を破壊することで七星陣法を解除し、地下鉱区の封印を解くことができる。関連任務:関連項目:1.5. の頂上、はの最西端に位置し、との国境に面している。地表の砂は、長年に渡る元素反応の影響で、奇妙な紫紅色を帯びている。頂上では唐無仇という男性がを育てている。彼は清心を大切に育て、美しい琉璃百合大花園を作ることを夢見ていた。とが、千岩軍の宝を得るための供物を摘むと、唐無仇に花泥棒と誤解され、戦いになった。しかし、唐無仇はあっさりと敗北した。彼は古華派第三百二十代後継者を名乗っていたが、彼は宝盗団の服を着ていたため、旅人たちは古華派の後継者だと信じなかった。唐無仇は証拠として、身につけていた(*)を見せた。この玉佩は、旧友から購入したもので、身に着けたその夜、が夢枕に立って、古華派の奥義を授けてくれたという。以来、特訓中に頭痛がするようになったが、彼は精神の成長に伴う痛みだと信じた。旅人たちは、強い岩元素力を帯びた玉佩が原因で、唐無仇が錯乱した挙句、清心をと勘違いし、自分が古華派の後継者だと思い込んでしまったと考えた。このまま高い場所にいれば、いずれ危険な事故が起きるかもしれない——そう危惧した旅人とパイモンは、唐無仇を救うため、彼の玉佩と鳥の卵を交換してもらった。すると、唐無仇はその卵を宝石だと思い込み、満足そうに受け取った。(*)…中国において、礼服の帯にぶらさげる玉製の装身具。旅人たちは、玉佩を売った玉石商人の臭を訪ねて事情を聞いた。唐無仇と臭は、かつて宝盗団の仲間だったが、層岩巨淵での仕事を最後に袂を分かった。その後、臭は元仲間の宝盗団に脅され、彼らが作った粗悪な装飾品を璃月で転売していた。だが、低品質ゆえに安値でしか売れず、大赤字となった。唐無仇が購入した玉佩もその一つだったが、材質は別格だった。臭はこれで大儲けを企んでいたが、唐無仇に懇願され、結果安値で売った。パイモンは、玉佩の鉱石が強い元素力を含み、を持たない者が身につけると性格が歪むと説明した。それを聞いた臭は、(*)の伝説を思い出した。伝説では、は貴重な仙物で、常人が触れると仙人の気に耐えられず、体に害をなすという。にも、翠珏石は山中の玉髄に付属し、常人が触れると災いが起きると記されている。(*)…旅人は以前、仙人にを作ってもらった際、翠珏石を素材として入手した経験がある。臭は償いとして、土に埋めていた宝を唐無仇に贈ることにした。旅人は、を掘り出し、唐無仇に渡した。唐無仇は装飾品をダサいと評したが、臭を許したのか、酒を二瓶持って会いに行くと語った。その後、旅人とパイモンは、数年前にで失踪した鉱夫を救出した。鉱夫は失踪中にキノコを食べ続けたせいか、唐無仇の清心をキノコと勘違いして食べようとした。これが原因で、唐無仇と鉱夫は争いになったが、旅人とパイモンの仲裁によって無事に解決した。そして、唐無仇は育てている花が琉璃百合ではなく清心だと認め、鉱夫もそれがキノコではなく清心だと気づいたのだった。丹砂崖の崖下には、スメールと璃月を結ぶ通路があり、国境には「駄獣大王」という巨大な駄獣が生息している。その巨体は小さな丘のようで、縄張りに侵入した者に襲い掛かり、恐怖で腰を抜かした者もいる。このサブエリアでは、世界任務を受注できる。1.6. の南部に位置するには、で破壊可能な磐鍵が二つ存在する。これらはを封印する磐鍵が自然に生み出した分泌物であり、の「もの」と似た性質を持つ。これらは、層岩巨淵の異変の影響を受けて、ある種の崩壊を引き起こす。また、岩の種のエネルギーによる刺激を受けると、結晶弾を発射する。輝山庁の調査員は、重合体が周囲の岩元素エネルギーを吸収し、磐鍵の構造を徐々に削っていることに気づいた。それは、まるで自らの意思で七星陣法を破壊しようとしているかのようだ。半月に一度、重合体を除去しているが、すぐに復活し、その頻度は増す一方である。このサブエリアでは、千岩軍の宝を得るための供物を入手できる。また、を二つ集めると、が得られる。地図にはとの間にマークが記されている。そのマークは地下鉱区への入口で、進むと巨淵主鉱区の北東にある宝に辿り着く。さらに、地下鉱区への別の入口もあり、臨時本坑と巨淵主鉱区の間にある洞窟へと繋がっている。関連任務:関連項目:1.7. 数千年前、巨大な星が落ちた場所の中心に、・の入口がある。数年前、地下鉱区の鉱夫が「もの」を掘り出し、大事件となった。負傷者が次々と地上に運ばれたが、奇妙なことに、肉体的な負傷ではなく精神的な衝撃によるものだった。数日で精神状態は回復し、大きな被害はなかったが、璃月の目を引くには十分だった。七星はに政令上最高ランクの封印である七星陣法を施し、特殊な資格を持つ者以外は立ち入り禁止とした。との協力で、層岩巨淵探検隊はすべての磐鍵を破壊し、地下への封印を解いた。磐鍵は公有財産であるため、は事前に破損届けを提出し、探検隊の到着前に壊れたことにした。地下鉱区の入口付近には、千岩軍の記念石が立っている。一見するとただの石だが、五百年間揺るぎなく聳え立っている。層岩は、千岩軍に守られているとされ、鉱区に入る際、記念石を拝んで英雄の加護を祈るのが習わしだ。「千岩の加護があらんことを。頼むから、もうこれ以上層岩巨淵で何も起こらないでくれ。今回の鉱区に入って行う作業も、無事に終わりますように。そして、もう採掘をやめた仲間たちも、これからすべてが順調にいきますように。千岩の加護があらんことを…」千岩軍の英雄たちは元素となり、鉱坑と一体化している。英雄に祈ることは、層岩巨淵への敬意を表すことと同義だ。の古い言葉に「大地に神あり、元素に霊あり。」というものがあり、人々のために犠牲となった亡者は、祈りを受け取ると信じられている。この記念石は、五百年前ので、鉱夫の撤退を助けながら敵と戦った千岩軍の兵士が建てたとされる。彼は戦いで高所から落ち、背骨を損傷し手足が動かなくなったが、独学で医学を学び、名医になったという。そして、を得た後、戦友を偲んでこの石を建てたと言われている。やがて、彼の物語は忘れられ、「千岩軍の宝」や「夜叉の遺産」といった伝説に取って代わられた。伝説によると、層岩巨淵に散らばる六つの供物を記念石に奉納すると、千岩軍の恩恵を受けられるという。その供物は、人々を落石の被害から守る、同僚との友情を記念する、高き志を象徴する、外敵に抗うために使う、層岩巨淵の頂に生える、過去を思わせるだ。遠眺の花は狂おしいほどの高尚な願いに付いてくるため、凡人からは遠く離れている。高翔の羽は、ある山頂の鷹からしか得られない。歳時の日時計は、人々の記憶に残ると言われている。共飲の杯は、賊の手に落ち卑しき者に使われたとしても、その尊厳を取り戻すという。加護の冠は、凡人の小さな部屋に隠れ、勇者の呼び声にのみ応じる。同沢の槍は、孤独に崖に立ち、ふさわしい英雄が来ることで、永遠に流れる時に溶け込む。記念石には千岩軍の将士の名が刻まれ、次の言葉が記されている。…「背後には璃月…戦い、抗い、死するまで、退くことなし。」…「帝君の御心に応え、民の望みに応え、この石に記念する。」…「歳月に摩耗されようとも、千岩は動じることなし。」全ての供物を捧げると、岩の下に道が開き、千岩軍の宝と鎧、小さな石碑が置かれている。…「層岩巨淵の一戦を終え、我が四肢は麻痺してしまった。もはや話すことしかできないが、他の者に頼んでこれを刻む。」……「塵戦の中、一命は取り留めたものの、亡き同胞を想うと、夜も眠れぬ。このような残躯となり果てて、共に行けぬ己が誠に歯がゆい。」……「自死を試み、失敗に終わった。これが帝君のお耳に入り、叱責されて目が覚めた。」……「帝君の仁慈にはまことに感服するばかりである。故に、この千岩軍の鎧を返そうと心に決めた。我が念はもう果たせそうになく、我が身に置いても塵が積もるのみ、縁ある者に授けよう。」……「みなの者、もうこの一生では機会がないが、来世でも同胞となれたなら、共に盃を交わしつつ、また璃月の敵に抗おうぞ。」…このサブエリアでは、世界任務を受注できる。2. ・2.1. 璃月は、地下に眠る「もの」の調査を目的として探検隊を派遣し、に最初の拠点を設けた。この探検隊は、調査のため特別にから派遣された学者である(ヘディーヴ・プルシナ)の指揮と資金提供のもとで編成された。彼はアムリタ学院の生態学者であり、生態系の変化や古生物の考察をしていたため、化石や鉱山の水域にある奇妙な物体、そして発光するキノコの写真撮影に興味を持っていた可能性がある。これらの調査をすべて完了した後、ヘディーヴは感謝の印として、旅人に学院宛の紹介状を贈った。それはプルビルニ家の協力を得るためのものだった。ヘディーヴの任務は、に生息する生命体に起きた変化を調査することと、古代生物学的に興味深い生命体を研究することだった。古代生物の痕跡として興味深い化石のひとつは、臨時本坑の南東で発見することができる。なお、ヘディーヴは拠点にいる鉱夫たち全員の給料を自費で負担しなければならないため、研究を成功させ、その成果をの歴史学会に発表することが彼にとって非常に重要であった。ヘディーヴのほかに、一行には出身の冒険者・も加わっていた。最後の鉱夫世代の出身である彼女は、かつて自ら層岩巨淵で働いており、その地形を熟知していたため、総務司によって地下区域の地図作成を任された。層岩巨淵が事故によって閉鎖された後、志璇は冒険者の道を歩むことになった。彼女は、神の恩寵に恵まれず、おそらく偶然この世に生まれてきたにすぎない凡人が、神々の視線を受けた者たちと比べてどのような意味を持つのだろうかと、常に思いを巡らせていた。それでも心から夢を持ち続け、貧しくても小さな志を持ち、忙しない日々を送る…忘れられたくないから、少しでも役に立ちたいと努力したり、毎日コツコツと仕事をこなしていた。「断崖絶壁に立って作業する薬草採り、落盤という危険と隣り合わせの中で毎日働く鉱夫たち、建物何階分もある巨大な船に釘を一本一本打ち込む作業員…もし、そのような人たちの苦労が、平凡なもので、記憶するに値しないものとされるなら、私たちの願いや尊厳に優劣をつける神々に、疑問を感じずにはいられません。」冒険者である彼女はを持たなかったが、かつて訪れた場所を記録するため、危険な層岩巨淵の深部へと勇敢に降りていった。志璇は、地下鉱区の風景に自分の名前が残ることを望んでいた。神に選ばれなかった凡人でも、どこまで進めるのか、どんな歴史を残せるのか——それを普通の人々に示したかったのである。安全管理担当のは、探検隊の装備の修理と整備を任されていた。彼女は十歳のとき、父親から様々な事を教わった——拠点の設営方法、晶石灯の作り方、そして採掘装置の操作方法まで。父親が徐々に年老いて視力が衰えるにつれ、鉱区の装置の安全管理は、彼女ひとりの責任となった。彼女自身にも娘がいたが、その娘はへ留学に行き、瑾武は亡くなった鉱夫達が残した子どもの世話をしていた。彼女はおよそ二十年の間鉱区で働き、志璇を含む鉱夫たちから「姉御」のように慕われる存在となった。層岩巨淵の探索を円滑に進めるため、瑾武はにを渡した。それは、暗闇と瘴気を払うほか、坑道の泥穴を破壊し、灯火をともすことができる。この触媒は、、明石灯からエネルギーを吸収することができ、神の目を持つ者だけが正しく扱うことができる。流明石の触媒の構成は、天の釘が落下した後、暗い坑道に現れ始めた琉璃晶砂やと類似している。この鉱石には、エネルギーを蓄積し、光を放つ魔法的な性質があり、耳を澄ますと、ため息のような音が聞こえることがある。この鉱石には「願いの石」という別名があり、迷信深い鉱夫たちは、口に出していない願いさえも奇跡的に叶えてくれると語る。は流明石の原鉱に似ており、地下に存在する「もの」の顕現である。構造が類似しているため、晶石・原鉱・触媒は互いに共鳴し合うことができる。瑾武によると一定量の晶石と原鉱を集めることで触媒を強化し、より多くのエネルギーを蓄積することで、大型のを破壊できるようになるらしい。最後に探検隊に加わったのは、の吟遊詩人。彼は旅の中で、詩のインスピレーションを探し求めていた。旅人が層岩巨淵で繰り広げた冒険、黒泥とアビスの魔物、空中に浮かぶ透き通る青い晶石、9人の黒蛇騎士、窮地に陥った、そして発光するキノコたち——これらの物語をもとに、タリエシンは自らの感情と願いを込めた叙事詩を作り上げた。層岩巨淵に滞在していたある日、タリエシンの身に着けていたが忽然と姿を消した。本人によれば、それは伝説の魔龍が墜落した地、その隣にある溶岩池(宝盗イタチの巣の近く)で発見されたという。宝盗イタチが指輪を取り返しにきたのではないかと疑った吟遊詩人は、旅人に協力を求めた。旅人とパイモンはの宝盗団の拠点へ向かい、そこで無事に指輪を発見することができた。臨時本坑の北西には、黒蛇騎士の1人であるスケルドが潜んでいる。彼を倒すと、隠し部屋の解放に必要なを入手できる。探検隊の拠点では、世界任務を受注できる。関連任務:関連項目:2.2. 巨蛇岩穴では、が出現する。この古代の奇妙な形をした自律装置は、500年以上前にで設計され、王国の崩壊後、に取り残された。「頭部」のギア構造によって固い岩盤を簡単に掘ることができるらしい。もしこれが本当であれば、この力を借りて、大軍すら通れるような大陸各地へと繋がる道を開拓できるだろう。遺跡サーペントはさまざまな立方体パーツで構成されており、その姿は無相元素を彷彿とさせ、周囲の環境に応じて形態や行動を変化させる適応能力も備えている。こうして、この自律機械はを利用してエネルギーを蓄積し、飛翔弾を発射するようになった。遺跡サーペントを弱体化させるには、を用いて「黒泥」を浄化する必要がある。遺跡サーペントの近くでは、黒蛇騎士の1人であるハルタフが潜んでいる。彼を倒すと、隠し部屋の解放に必要なを入手できる。関連項目:2.3. ・の北東部はかつて主要な採掘エリアだったが、層岩巨淵が閉鎖された後、そこに残ったのは宝盗団だけだった。また、地下鉱区には、火気に反応して爆発する奇妙な赤紫色のガスが存在する。そのため、鉱区は晶石灯で照らされ、鉱夫たちは、籠中のヤマガラの状態を確認し、その場所が安全かどうかを判断した。北端には、にある古樹とよく似た、銀白色の木が存在する。この木は地下深くにあるの分枝である。世界樹は、樹と名がつくが、生物学的な意味の「樹」ではなく、大きな樹が逆さに生えているようなものだ。地脈は世界樹の根のように、地中を交差しながら広がり、地下の広大な空間から地表へと現れる。「地脈」はこの世界の記憶を吸収し続け、「世界樹」には古代から現代に至る、世界のあらゆる情報と知恵が詰まっている。また、その木の近くには、が興味を持つ化石の一つが見つかり、さらにアビスの魔術師が使う言語で記したメッセージも存在する。層岩巨淵の鉱区で瘴気を調査していた際、はという名前の男性を檻に閉じ込めていた宝盗団の一団と遭遇した。彼は解放されるやいなや、「トクレイポン」という偽名を使って自分になりすまし、偽薬を販売していた別の男性が原因で、自分が檻に入れられたことを明かした。当初、旅人とパイモンはその話を信用せず、千岩軍に引き渡そうとしたが、クレイトポンは爆薬を作ることを約束し、結果帯同することとなった。一行が仮設拠点に戻ると、はクレイトポンが鉱区で偽薬「大漢薬液」を売っていた男だと説明し、それを購入した労働者たちは、それがただのヴァルベリーシロップであることに気付いたことを補足した。から来る予定だった爆破スペシャリストは、騎兵隊長と共に反省室に入れられてしまったため来れなくなってしまった。故にクレイトポンが爆破スペシャリストとして採用され、下層への通路を開くこととなった。クレイトポンをより深く知るようになると、彼が檻に入れられたのは旅人とパイモンのせいだったことが判明した。彼の兄貴はかつて層岩巨淵の採掘隊のリーダーだったが、層岩巨淵が閉鎖された後に職を失ってしまった。兄貴は、総務司から貰った補助金でまともにやり直すことができたはずなのに、宝盗団の道を選んだ。クレイトポンはモンドで宝盗団の一員だったが、兄貴の指示で璃月に送られた。ある日、彼がミスを犯したことにより、彼の一団は旅人と千岩軍の待ち伏せを受けた。その後、彼は宝盗イタチを見張るように命じられたが、彼らに全ての物資を奪われて逃げられてしまった。最後に、クレイトポンは採掘の秘密通路を探すように命じられたが、旅人が磐鍵を破壊したことで引き起こされた地震のせいで、生き埋めにされるところだった。その後兄貴は激怒し、クレイトポンが裏切り、千岩軍へ協力をしたと非難し、彼を檻に閉じ込めた。旅人とパイモンは、2つの鍵で倉庫を開けた後、砲弾を発見した。しかし、すべての信管は岩元素反応によって起動するよう設計されていたが、鉱坑の異常により信管の中にある岩元素の起爆物質が青い結晶になって不活性物質に変わり、使い物にならなくなっていた。そのため、旅人はクレイトポンの助けを借りて、を作り、起爆を引き起こすための準備を整え、大砲弾を安全距離爆破装置・二一五六型に装填した。こうして旅人、パイモン、志璇は、から層岩巨淵の下層部へ通じる道を切り開いた。巨淵主鉱区の南東には、重力に逆らうように枝と葉を伸ばす、巨大で奇妙な木がある。木の近くにあるすべての元素石碑を灯すと、を入手することができる。旅人とパイモンがに向かい、の不思議なクリップボードにある9つの草神の眷属の宝物をすべて見つけた後、干からびた種が旅人のバッグの中で突然振動し始めた。その種を水に浸けると、突然アランニムバというアランナラに変わった。かつて、彼は旅をするのが好きで、遠くから見た風景を描き、アランナラの家であるヴァナラーナへ送っていた。しかし、ある日アランニムバはとても暗くて薄暗い場所に迷い込んだ。そこは土や草がほとんどなく、たくさんのキノコと石がある場所だった。そこで、彼は危険な黒い生き物(黒蛇衆)に出会い、身を守るために種に変身した。旅人とパイモンが彼をスメールに連れ戻した後、彼は再び砂漠を旅することを決めた。2.4. のは、の南西にあり、元素エネルギーに満ちている。ある日、が釣りをしていると、水中から奇妙な物を釣り上げた。そこで旅人は、その正体を確かめるため、学者のに尋ねることにした。ヘディーヴは、その物体を水辺に置き、水元素で活性化させるように助言した。旅人がその指示に従うと、元素エネルギーに引き寄せられるようにしてヴィシャップ・岩が出現した。そして調べた結果、それは水元素を豊富に含んだ水草であることが分かった。層岩巨淵の地下水は水元素の含有量が高いため、特に密集している場所ではこのような植物が生まれることがある。層岩巨淵に生息するヴィシャップや、他の水元素に親しむ生物たちは、この水草を摂取することで自らの力を高めているという。このような水草は通常の環境では成長せず、水源が純粋で巨大なエネルギーの影響を受けた場合にのみ成長する。そして、これらの水草は、いつか知性を持つ元素生物になる可能性をも秘めている。釣り場の近くでは、2人の黒蛇騎士が潜んでいる。1人はエジェソで彼を倒すと、隠し部屋の解放に必要なを入手できる。そしてもう1人は、ニコライ伍長が姉のに宛てた手紙を持っている。また、地下湿原では、アビスの魔術師が使う言語で書かれたメッセージが二つ見つかるが、これらの記録はの光によって消散してしまう性質を持つ。また、その記録の近くにはヘディーヴが興味を持っている化石が2つ存在する。南西には、古代文明の遺跡があり、その建築様式はの文明に似ている。この遺跡には、無名遺跡の奇妙な霧を払うために必要な2つの鐘のうちの1つがある。さらに近くには、黒蛇騎士の1人であるヒグラックも潜んでいる。彼を倒すことで、隠し部屋の解放に必要な「青淵宝珠」を入手できる。は、層岩巨淵の鉱区に入ったとき、安全管理担当のは、先輩鉱夫である何爺の痕跡を探すよう頼まれていた。彼は数年前、層岩巨淵からの避難時に、難聴のため警報に気付かなかったがため、取り残された不運な人物だった。臨時本坑で見つかった鉱夫の古い日記には、地下から滲み出す奇妙な黒い溶岩や、奇妙なキノコについて記してあった。彼は、黒い溶岩に近づくと、思考が混乱し、感覚もおかしくなっていったという。一方で、流明晶石の近くでは、こうした有害な影響が大きく緩和されたとも記されていた。この溶岩は元素生物を引き寄せ、他の取り残された鉱夫たちはそれを摂取し始めたが、何爺は違和感を覚え、キノコが育つ場所を探すことを決意した。しかし何爺は、やがて「奥に水とキノコがある」と誰かが呼んでいるような幻聴まで聞こえ始めた。旅人とパイモンは、地下湿原を進んだ先で何爺が住んでいた巨大な空洞の木を見つけた。彼の肌は暗赤色に変色し、キノコのことばかりを口にし、質問の内容も理解していないようだった。そのため、彼にキノコを食べさせて落ち着かせた後、二人は彼を探検隊のキャンプに連れて戻り、ヘディーヴによる診察を受けさせた。その結果、キノコの胞子が耳の奥に入り込んでいたことが分かり、それが原因で常に耳にかゆみを感じていたという。さらに、キノコを長期間摂取し続けたことも、精神状態を悪化させていた要因の一つだった。これらのキノコが初めて層岩巨淵で発見されたとき、ヘディーヴは長期摂取による影響を研究したいと考えていたが、誰も実験に参加して食べることを望まなかった。しかし、以前からの研究で、このキノコは層岩巨淵という特殊な環境の影響で幻覚作用を持つようになっていたものの、人間の身体や精神に不可逆的な害を与えることはないと判明していた。ヘディーヴいわく、何爺の体から菌を取り除き、神経を回復させる薬を与えたので、しばらく休めば回復する見込みだという。巨淵主鉱区と地下湿原の交差点で、旅人は「第九中隊」の代理隊長、アントン・メルニコフ曹長と出会った。この中隊にはもともと64人が所属していたが、旅人が会った時点で残っていたのは、アントン、ダニーラ、ティモール、ラドミールの4人だけだった。ファデュイがここに派遣されたのは、の総務司との合意に基づき、層岩巨淵で発生した異変の原因を調査し、「黒災」から人々を守るためだった。もともと鉱区が封鎖された際、と璃月の間で貿易協定が結ばれ、ファデュイ先遣隊が層岩巨淵に駐在することも、付加条件の一つだった。第九中隊は研究を行い、異常の原因を排除するために層岩巨淵に到着した。また、調査中に得られたすべての情報はスネージナヤと璃月の間で共有された。当初、璃月の住民たちはこの部隊を祝福していた。彼らにとっては、「自身を犠牲に他人を守る英雄の部隊」として映ったからだ。その後ファデュイは、層岩巨淵そのものよりも古い結晶を発見し、泥状の黒いものが日ごとに増殖していることを突き止めた。それに対抗する形で第九中隊は、理論上アビスの汚染を除去できるとされる「モコス装置」の使用を試みたが、原因不明の爆発により装置は完全に破壊されてしまった。以降、魔物との戦闘やアビスの汚染などによって、ほとんどの隊員が戦死または行方不明となり、ついには上層からの物資供給さえも途絶えた。当初、ファデュイは宝盗団と金銭や軍事物資を食料や生活必需品と交換する契約を結んだが、連絡役のが消息を絶ち、千岩軍が宝盗団を全員逮捕した。旅人とパイモンが物資補給地点に登ったところ、それは既に長い間放棄されていることが判明した。そして、執行官たちと渦の魔神に関する事件の後、ファデュイとの協力は終了していたことがわかった。スネージナヤとの協定が破棄されたことで、千岩軍はファデュイとの接触を禁止され、違反すると逮捕の罰則が伴った。そして、すべてのファデュイは敵対する罪人と宣言された。ファデュイと旅人と共に活動していた千岩軍の部隊長は、状況の変化と隠された物資について知らせるために、アントン宛ての手紙を残した。璃月で歓迎されなくなったことを悟り、ファデュイ執行官第五位「雄鶏」が比較的価値の低い資源をより重要な任務のために放棄したことで、第九中隊は撤退を決断した。彼らが別れる際、旅人に兄のニコライを探しに行った仲間のカタリナを見つけてほしいと頼んだ。このサブエリアでは、世界任務を受注できる。関連任務:関連項目:2.5. が下層への道を切り開いたとき、彼らはで旅人が見つけた天の釘の破片に似た、浮かぶ光る破片を発見した。鉱夫たちが破片を掘り出したとき、の至る所に流明石が現れ始めた。破片が姿を現した後、鉱山の地質構造の変化は急速に進み始めた。黒いものが石を覆い、「黒泥」やが鉱山全体に広がり、鉱山を覆い尽くしていった。「黒泥」とは、地面の裂け目から噴き出す謎めいた毒性物質であり、その周囲に存在する生命体に対して、致命的かつ破壊的な影響を及ぼす。沈泥の湧き出し口は「黒泥」の核心であり、それを破壊することで初めて「黒泥」を完全に取り除くことができる。「穢れ」の広がりの中に入り込んだ魔物たちは、さらに凶暴性を増し、このエネルギーを糧にするようになる。鉱夫たちはその結晶を「願いの石」と信じ、その近くに行けばどんな願いでも叶うと考えていた。しかし、破片は鉱夫たちを狂気に陥れ、は鉱山を封鎖せざるを得なくなった。が破片に触れたとき、彼女は馬車の揺れによる酔いや、嵐の中で船が揺れる際の混乱に似た吐き気を感じた。志璇は「黒泥」の近くにいる時にも同じ感覚を覚えたが、体調が悪化していく中でも鉱山の探索を続けた。旅人が破片を浄化すると酔いや吐き気は飛び去り、さらに道を切り開いていった。志璇は、空気が再び澄んだかのように感じ、安堵の息をついた。で、旅人とパイモンは娘のためにを探している鉱夫の戚定と出会った。この人形は非常に希少なもので、戚定は知人に頼んで飛雲商会から購入してもらった。それを目の中に入れても痛くないほど大切にしていたが、ある日その人形を失くしてしまった。旅人とパイモンは鉱夫の戚定が人形を見つける手助けを申し出て、彼を地上まで連れて行き、に会わせた。人形を探している途中で、彼らはノートの破れた一枚の紙切れを発見した。「…あの石がまた現れた。前に鉱区が封鎖されたのも、きっとあの石のせいだ…」「…あの子は総務司に入った。モラが何とか入用だし、二年前鉱区が封鎖されたときみたいに、仕事が滞ってはいけない。」「…戚定よ、娘のためにも、あの石を爆破すべきだ!」嶮しき石堂で火薬箱を調べていた旅人とパイモンは、突然小さな少女に気付いた。彼女は鉱夫の娘だと名乗り、拠点に戻ることを拒んだが、失くした人形の場所を旅人に教えてくれた。道中で獣域ウルブズを見かけた彼女は、怯えることなく獣域ウルブズと遊び始めた。旅人たちが鉱夫の戚定のもとに戻ると、戚定が層岩巨淵の深部での長い滞在により取り憑かれていたことが判明した。しかし、地上に戻ると彼の心は澄み渡り、正気を取り戻した。七星が層岩巨淵を封鎖した際、戚定は鉱山が閉鎖されることを許せなかった。そうなれば仕事を失うことになるため、彼は「願いの石」を爆破することを決意した。彼が石に近づくと、突然頭が痛み始め、目の前のすべてが揺らぎ始めた。彼が鉱山を出たときに初めて、正気を取り戻すことができた。戚定が探し求めていた人形は、かつて彼の娘が大切にしていたものだった。彼はそれで遊んだ後、その人形をお守りとして持ち歩くようになり、旅の途上で常に手元に置いていた。彼の娘はすでに成人しており、総務司で働いていた。一方で、旅人とパイモンが出会った少女は、「願いの石」の力によって生まれた幻影にすぎなかった。嶮しき石堂の最南端には、古代文明の遺跡が存在している。そこには、無名遺跡の霧を晴らすために必要な「二つ目の鐘」が隠されている。これらの遺跡には、で製造された古代の人型機械が残されている。その機械は、古代文明が消滅した後もその場に佇み続けていた。近くには、アビスの魔術師が使う言語で書かれたメッセージが二つ残されている。そして、その場所から少し離れたところには、3人の黒蛇騎士が待ち受ける隠し部屋がある。その中の1体、ブルウィフは隠し部屋を開くために必要なを持っている。このサブエリアでは世界任務を受注できる。関連任務:2.6. が「願いの石」を浄化した時、のさらに深い場所への通路が開かれた。その場所は奇妙な紫の霧に包まれていた。志璇たちは付近で荒れ果てた拠点を発見した。その場所では獣域ウルブズの痕跡と、を守る黒蛇騎士が確認された。この遺跡の中心には、神々の呪いの影響を弱める逆さまの噴水がある。かつてアビスの詠唱者たちはこの噴水を使って呪いを解こうと試みたが、呪われた者たちは凄まじい苦痛に襲われ、儀式は中断された。この噴水は、の創設者・ルネによって書かれた「啓示の書」の世界にも存在している。逆さまの遺跡の下の地面は、「黒泥」によって最も汚染されている。は無名遺跡での奇妙な活動について、総務司に報告を送った。そこでは、黒蛇騎士が「黒泥」に囲まれた沈泥の湧き出し口を守っているのが目撃された。とは、「黒泥」が地脈の変化によって引き起こされたものであることを突き止めた。プルシナスパイクは「黒泥」のエネルギーを吸収することで地脈を安定させることができ、汚染によるさらなる混乱を防ぐ役割を果たしている。プルシナスパイクは「黒泥」のエネルギーを吸収できるため、地脈を封じ込めるだけでなく、既に流れ出た泥による汚染の影響を軽減することも可能だった。無名遺跡の西には、黒蛇騎士の1人であるセルカークが潜んでいる。彼はを持っており、すべての9つの宝珠を集めれば、無名遺跡の秘密の部屋を開くことができる。この宝物庫には、古代の言語で書かれた謎の手紙がある。志璇と旅人が層岩巨淵の南部への通路を切り開いた後、探検隊の仮拠点は無名遺跡の南に移動した。関連任務:関連項目:2.7. の南西に位置するは、鉱区の最深部に位置し、その南部にはザマランと呼ばれる奇妙で巨大なキノコが存在している。その起源はの魔神、ビフロンスに由来する。かつて、ビフロンスは彼自身の「子供たち」の助けを借り、人々の心を操り、自身を崇めさせていた。の最中、ビフロンスはによって追放され、新たな住処を求めての火山へ向かうことを余儀なくされた。一方、ビフロンスを「馬鹿親父」と思っていたザマランは彼に別れを告げ、の地下鉱区へと向かった。彼らは長い年月にわたって互いに関わることがなく、ザマランは自身の起源の名前をほとんど忘れてしまった。時が経つにつれ、鉱山におけるアビスの穢れた力はさらに強大さを増し、それに抗う中でザマランの力は尽きてしまった。の力により、ザマランの力は一部回復した。そして、旅人は彼から「才慧の加護」を授かり、黒泥を浄化し、邪気の根源を破壊する手助けをした。土地が浄化された時、そのキノコは穢れた力と戦うための力を蓄え、仲間を守り、繁殖するために休眠状態に入った。ザマランの周囲には、スメールで見られるキノコの一種と同一の、珍しい光るキノコが見つかる。このキノコを調査した結果、ヘディーヴはその発光が天の釘の欠片から吸収されたエネルギーの影響である可能性があると結論付けた。蛍光隘路で旅人とパイモンは第九中隊のアントン・メルニコフ曹長の行方不明だった仲間、カタリナ・スネージヴナと遭遇した。カタリナはの友人である。とはでリュドヒカを救出し、新しい人生を巫女として始める手助けをした。カタリナと弟のニコライ伍長はで育った。ニコライが層岩巨淵へ消えたとき、カタリナは彼を探すために部隊から離脱した。ただその過程で、カタリナは負傷したため、旅人とパイモンに弟の痕跡を探してほしいと頼んだ。探索中、旅人とパイモンは日記の断片、、そしてを発見した。ノートには、彼が遺跡守衛から逃げる途中で秘密の部屋を発見したことが記されていた。また、この洞窟には一つの出口が一つしかないものの、どこへ通じているのかはわからないとも書かれていた。ノートの最後には、黒蛇騎士に見つかったとあり、その後のニコライ伍長の消息は不明となった。しかし後に、旅人とパイモンは黒蛇騎士と、ニコライ伍長がカタリナに宛てた手紙の両方を発見した。「…バレてしまったようだ、誰か来た。…全身が漆黒の…剣士…?」「…彼、いや、あいつ…?頑丈な金属柵でさえあいつを止められないようだ。あいつの様子を見れば分かる…」「…ごめん、カティア。」弟の運命を知った後、カタリナは弟が戦死したのだと信じる決意をした。もし彼が生きているのなら、どこに隠れようとも、どれだけ長く逃れようとも、裏切り者として首を狩る必要があるからだ。もし彼が死んだのなら、姉としてカタリナは、ファトゥスである者に必ず訪れる運命を、受け入れる覚悟ができていた。それでも、彼女は弟を誇りに思うだろう。次の日、旅人とパイモンがカタリナの拠点に戻った時には、彼女の姿はすでになかった。そして、いつも彼女が持ち歩いていたニコライ伍長の手紙だけが残されていた。蛍光隘路の西に続く道は、門によって塞がれている。この門は、逆さ都市でアビスの詠唱者を倒して入手できる「石の鍵」を使うことで開けることができる。門の向こうには古代文明の遺跡があり、「霊石」と呼ばれる天の釘が存在している。旅人は以前、で似たものに遭遇したことがある。それらはかつて、天理によってテイワットの亀裂を封じるために使われた道具だった。天の釘には、アビスや「禁忌の知識」を含む、テイワットに存在すべきでない力を浄化し、均衡を保つ力がある。旅人とパイモンが最初に天の釘を発見した時、それは汚染によって穢されていた。この時、パイモンは周囲の遺跡と調和しない新しそうな石碑を見つけた。石碑には天の釘を浄化する方法の指示と、未来への警告が刻まれていた。天の釘を浄化した後、旅人は突然地面の下から出てきた、遺跡サーペント「七嗣の虫」に襲撃された。それはにいるものと似ていた。戦闘中、璃月・天権の諜報員であるが突然現れ、矢を使い、天の釘を遺跡サーペントに落とした。天の釘が元の位置に戻ると、層岩巨淵の地下に広がる汚染の進行が止まり、七星が鉱区を再び開放し、作業可能な状態へとした。天の釘の浄化と層岩巨淵・の地図を完成させた後、の体調が悪化していたため、地表に戻ることが予定されていた。旅人は元素を操ることができ、ドラゴンスパインで似たような天の釘と遭遇していたため、探検隊に選ばれた。しかし、を持たない一般の人々にとって、鉱区での変異は命に関わる危険なものだった。変異の源に近づいた者は、徐々に世界との繋がりを失い、狂気に陥るか、著しく衰弱して命を落とす運命にあった。しかし志璇は、探検隊の指示や自身の体調を顧みず、姿を消した。天の釘の近くで、旅人は彼女が最後に滞在していた拠点を見つけたが、そこに少女の姿はもうなかった。彼女がいた場所の地面には、志璇が探検隊のメンバー全員に謝罪し、別れの言葉を述べた手紙が置かれていた。手紙には、自分の旅はまだ終わっていないこと、そして開かれた道の先へと冒険を続けるつもりだと書かれていた。「それでも私は気になるのです。もしもレーナルトやスタンレー、ロアルドのような、名だたる冒険者たちが私と同じ光景を見たら…深邃なるいにしえの岩石広間、溶岩のように湧き出る暗紫色の泥、空中に浮かぶ透き通る青い晶石、破損した石板に刻まれた古き地図、他にも摩訶不思議なさまざまな光景を目の当たりにした時…偉大なる冒険者たちは、危険を恐れて諦めるでしょうか。それとも私と同じように無謀な行動を取り、命を犠牲にしてでも世界の謎を追い求めるでしょうか?」何千年も前、がによって統治されていた時代、草龍は「禁忌の知識」によって汚染された。それはテイワットに属さず、アビスの底そのものからもたらされた真理だった。アペプの体内で繁栄していた元素生命体は、「世界の滅亡」によってほぼ完全に壊滅し、残された生物たちは生き残るために草龍の体を離れることとなった。草龍の体内に住む生物の1体は、「世界の滅亡」が自分たちの一部であると信じていた。ゆえに、それを守ることが重要であると考えた。他の生物たちはその考えに同意せず、彼らはスメールを離れ、スメールの東にある果てしない深淵——「層岩巨淵」と呼ばれる二度と戻れぬ暗黒の場所へと向かった。マハールッカデヴァータは、この生物と共に火種を作り出した。それは草龍の「オアシスの心」の仕組みを模倣したものだった。「オアシスの心」はアペプの力の源だった。そのため、「火種」を使えば、「オアシスの心臓」を再び活性化させることができ、草龍が自己回復し始めるとされた。マハールッカデヴァータは、いつか「世界の滅亡」が訪れ、すべての記憶がぼやける日が来ると約束した。そしてそのとき、この生物だけその記憶を保持する存在となるだろう。層岩巨淵にある「天の釘」は、アビスの力と「禁忌の知識」を均衡させることができるため、その生物の中にあった「世界の滅亡」は変化し、「黒泥」の奥深くに隠された。その生物は、マハールッカデヴァータの力を借りて、何千年もの間生き延びることができた。だが、「天の釘」を使って「世界の滅亡」の力を変化させる一方で、救済される機会を自ら手放してしまった。マハールッカデヴァータは、「禁忌の知識」を破壊するという約束を果たした。しかしそれは、彼女の命を犠牲にするものだった。そして彼女の後継者であるクラクサナリデビは、世界樹から彼女を完全に抹消し、彼女の存在に関する記憶をすべて消去することを余儀なくされた。クラクサナリデビはその契約を覚えていなかったものの、アペプに住む生物たちの助けを借りて、「世界の滅亡」に関する最後の記憶を発見した。その記憶を保持していた生物にとっては手遅れだったが、クラクサナリデビはその意識を故郷へと戻し、草龍を救うことができた。「おかげで我々一族の過去は守られ、我々一族の未来も続いていく。この子たちが帰れるだけで、わしは満足だ。」蛍光隘路には、アビスの魔術師が使う言語で書かれた2つのメッセージがある。また、黒蛇騎士のルテル、ヘルガー、ロネスが潜んでいる。彼らはそれぞれ隠し部屋を開くために必要なを持っている。さらにメッセージの1つの近くには、が探し求めている最後の化石が存在している。この化石には、海洋生物の姿が確認でき、層岩巨淵の形成以前、この地が海であったことを物語っている。これほど良い状態で保存された化石は、特別な条件、つまり非常に迅速に地下に埋もれるという状況のもとで形成されたに違いない。また、化石が一定の高度にあり、互いに近接していて、非常に短い期間で形成されたことから、強い地震などの大規模で急速な環境変化が起こった可能性が示唆される。このサブエリアでは、世界任務 を受注できる。関連任務:関連項目:
背景知識
隅谷伝説によると、遠い昔、岩王帝君がまだ若かった頃、の西の荒れ地に天星が落ちた。この天星の衝撃で荒れ地は巨大な穴に変わり、そこには美しい玉や貴重な鉱石が無数に生まれ、千年続く鉱業の礎となった。無言の金石は霊気と精神を蓄えている。人間の理解が届かない古代では、彼らは自分の律で地脈の拍動に耳と目を向いた。そして山の泉が鳴り響き、岩がゆっくりと動き始めた。だが、空から落ちた天星は異なる性質を持っていた。素朴で堅い大地の岩とは異なり、高慢でせっかちな性格だった。その後、の時代となり、地上の魔神や君王たちが天の王座を巡って争った。星空と深淵は色を失い、悲劇と悪行が山や川の息吹を奪った。空から落ちた星は、巨岩の制止を無視して再び空へ逃げた。美玉が星空に戻った後、天には深い穴が残された。人々は隕石の贈り物に頼り、その上に堅固な城や要塞を築き、身を守り続けた。別の伝説では、落ちた隕石は太陽の馬車だったともされている。夜空の三姉妹が災いで命を落とした時、陽手綱の馬車も深い谷に墜ちた。山の民は、太陽の馬車が修復され、暗い夜空が再び輝きを取り戻したことを喜んだ。陽手綱は果てのない西回りへと戻ったが、ある欠片は永遠に残った。後に山の民が港町に移り住むと、その欠片を晶砂に変え、目の肥えた商人に売り払った。遠い昔、が「隅谷」と呼ばれていた時代、部族と世家は鉱坑を中心に暮らし、山沿いに住居や集落を築いていた。先人たちは天と意思を交わすことができ、月光のように美しいの導きを受けたという。岩の間に散らばる碧い玉は、高天から来たものとされ、月のように輝く玉を先人に授けた。そして、天に通じる祭壇を築かせ、幸福と災禍の啓示に耳を傾けるよう導いた。だが、鉱坑の底に隠された深き罪悪は誰にも知られず、地下に埋もれていた。と第二の王座の戦いの後、天から巨大な釘が落とされ、災厄が訪れた。先人たちは天と意志を通わせられなくなり、一族を率いて北へ移り、に住み着いた。伝説によると、隕石の落下により層岩巨淵に琉璃晶砂が現れると、それを採掘して陶磁器を作る部族が現れた。この部族は岩王帝君の使者であると血の誓いを交わして協力し、現在の八門の1つである盛露庁の前身となった。彼らはの鎮圧や漆黒の災いの撃退にも加わり、璃月に大きく貢献した。だが、やがて荒れ果てた土地を離れ、都市での生活に慣れた彼らは、岩王帝君と共に都市へ移り住んだ。そして、陶磁器を作って売ることを生業とし、戦いのことは次第に忘れていった。関連項目:カーンルイアの災厄五百年前、神なき国の黒王が深くに眠る罪を掘り起こしたことで、アビスの魔獣が国中に溢れ、が始まった。カーンルイアから放たれた漆黒の魔獣はテイワット大陸の七国を襲い、もその被害を免れなかった。の命を受け、千岩軍は陣を構え、近郊で死闘を繰り広げ、戦線を食い止めた。アビスが急流のように噴出する中、帝君は千岩軍に鉱脈の守護を託し、民を避難させた。一部の兵士は層岩巨淵に留まり、岩々の間で最期を迎えた。指揮官たちは同胞と避難民を守り、帝君の期待に応えるため、アビスに長槍を突き刺した。だが、魔獣は凄まじく、戦いはかつてないほど熾烈なものとなった。そこに、護法夜叉の1人である(騰蛇大元帥)が駆けつけた。四本の強靭な腕を持つ彼は、魔神の残骸を祓うとして長年戦ってきたが、業障に染まり、狂気に呑まれていた。は自分が何者であるかすら忘れ、ただ層岩巨淵の戦いと殺戮の匂いに惹かれて参戦した。噂によれば、彼は長年の罪を贖うため、そしてかつて臆病が故に逃げた自分への戒めとして層岩巨淵を守ったという。いずれにせよ、が魔獣を引き離したおかげで、膠着していた戦況は一転し、千岩軍が優勢に立った。戦いの中、地面が崩れ、地下に謎の巨大な宮殿が現れた。魔獣たちはこの宮殿に近づくと弱り、兵士たちは地下にカーンルイアの凶獣を抑制する力が働いていると推測した。と一部の千岩軍の将士たちは地下宮殿に降り、共に戦った。夜叉と共に戦う兵士たちは、業障から逃れられず、業障に飲み込まれるまでの時間を把握するため、時計で黙々と時間を計った。統一された歩調と規律で、前方の兵士と後方の兵士を交代させながら進んだ。この戦いは深淵の奥深く、夜叉と勇敢な兵士たちが倒れるまで続いた。術師のは、から授かった法宝「」を所持していた。この法宝には魔物を封印する力があった。は魔獣を引き寄せ、宮殿の最深部に追いやるため、兵士たちと共に地下宮殿に降りた。は協力して内側から封印を施し、(の弟)が外側から援護することで封印を完成させた。この作戦が成功し、層岩の戦線を守り抜いた。だが、と夜叉、作戦に参加した千岩軍の将士たちは、地下宮殿に閉じ込められた。魔獣は全て死に絶えたが、生き残ったのはとだけになってしまった。は最期に正気を取り戻し、かつての仲間を思い出した。は璃月港に遺した妻と子供の幻影を見た。弟の戎昭ではなく自分が過酷な運命を背負ったことを恨むこともあったが、受け入れ、弟の生存を嬉しく思った。は宮殿から脱出できず、夜叉の名も地上では知られることなく忘れ去られた。生き延びた戎昭は璃月に帰還したが、理性を失ってしまった。彼らの犠牲により、璃月はアビスの魔獣から救われた。黒い血が溢れる時代、辰砂色の古い崖には、穢れに染まらぬ鮮やかな花が咲いていた。の麓に生まれた千岩軍の兵士は、に命を預け、蛍光の深淵へと向かった。彼は暗く深い洞窟の影の道、浮遊する険しき岩宮の晶石、湧き出す深淵の汚れし流れ、山の底に伏す歪みし妖魔、いかなる恐怖も奇異も恐れなかった。ただ1つ恐れたのは、忘れ去られることだけだった。岩々と琉璃晶砂の娘である少女に、彼は小さな花を遺した。「私が唯一恐れることは、忘れ去られることである」「もし厄運が私を無名の地に埋めようとも、どうか私のことを忘れないでくれ」山の民にとって、目と耳で実際に体験していない災禍は共感しづらいものだった。だが、少女は多くの千岩兵士が命を賭して死地へ赴く姿を見過ごさなかった。ある夜、剛毅な少女は夜闇に乗じて、族長である父の長弓を盗み、千岩軍に追従した。太陽の光を二度と見ない覚悟を胸に、弓幹に飾られた宝珠が煌々と輝いた。山の民は彼女をこう歌った。彼女は手を掲げて漆黒の蝠獣を射落とし、身を伏せて巨大な亀を黒い泥沼に釘付けた。白玉と黄金で作られた長弓は雲の如き舞い、矢先から放たれる冷たき光が凶暴な獣の血肉を切り裂いた。湧き出づる深淵の穢れし潮流、山の底に潜む歪みし妖魔のような果ての無い恐怖と奇異でさえ、彼女は微塵もたじろぎはしなかったという。歌は時と共に流れ、霞光のように変わっていった。しかし、長弓の持ち主は未だ戻ってこない。「私が唯一恐れることは、忘れ去られることである」「もし厄運が私を無名の地に埋めようとも、どうか私のことを忘れないでくれ」璃月には「」と呼ばれる、地脈の八つの重要な結節点——、、、、、、、——が存在する。これらの八門には地脈の力を導く力が秘められている。璃月の生と死の境界に異変が生じるとき、「」が用いられる。これは二、三千年前、伝説に謳われる神通力を持った「八奇仙」が使用した秘術だ。八門七門の「八門」は前述の結節点を指し、「」は法陣を発動するための条件を指す。八門の中から邪気を払う門を一つ選び、地脈の力を借りて身を消す——つまり邪気と共に地脈に消え、死ぬことで邪気の退路を封じるのだ。人の暮らしは地脈と深く結びつき、地脈もまた人間の活動に影響されるため、八門の位置は固定ではない。傷門は刑傷を司り、驚門、死門と並んで三大凶門とされている。そのため、かつて甚大な災厄に見舞われ、千岩軍と護法夜叉の血で染まった層岩巨淵が現在の傷門となっている。関連任務:関連項目:淵底に響くレクイエムがの天の釘を浄化した後、は一部の鉱夫に層岩巨淵での限定的な採掘許可を発行した。ある日、鉱夫たちは意識が朦朧としたヒルチャールが層岩巨淵の奥へ進み、二度と戻らないことに気づいた。怯えた鉱夫たちは、にこの異常事態の調査を依頼した。旅人とパイモンがこの依頼を引き受け、逆さの都市の遺跡に降り立った。そこで不死の呪いを背負うカーンルイア人と再会した。が災厄で滅ぶ前、ダインスレイヴは宮廷親衛隊の隊長だったが、災厄から国を救うことはできなかった。災厄後、彼は旅人のと共にテイワットを旅し、その後は現在に至るまでを追っている。教団には、滅亡したカーンルイアの生き残りが多く含まれている。アビスの使徒を追って転移の扉をくぐったダインスレイヴは、層岩巨淵に飛ばされた。そこで逆さの都市の遺跡を見た彼は、その構造がかつてのカーンルイアと似ていることに気づいた。また、遺跡の近くでは、彼とヒルチャールの呪いの苦痛が和らぐのを感じた。そこでは数百年にわたる呪いの苦しみから、束の間の安らぎを得られた。不死の呪いは永久の「不死」ではなく、魂と肉体を摩耗させ、生きたまま灰へと変えるものだった。ヒルチャールは最期を悟ると、本能的に静かな暗闇を求め、長い苦しみに別れを告げる。呪いを弱めるこの場所こそが、ヒルチャールにとって最も理想的な霊柩だった。旅人とダインスレイヴたちは、歳月と呪いで知性と記憶を失った黒蛇騎士の襲撃を受けた。迎撃した後、遠くに1人の黒蛇騎士の姿が見えた。彼は何か言いたげだったが、無言で姿を消した。さらに進むと、最期を迎えるヒルチャールを守る黒蛇騎士に遭遇した。そこに再び見覚えのある騎士が現れ、他の騎士に撤退を命じたため戦闘は回避できた。ダインスレイヴは、その騎士がカーンルイアの宮廷親衛隊の若き精鋭だと悟った。カーンルイアの災厄の日、ダインスレイヴは黒蛇騎士達に「いかなることが起きようとも、カーンルイアの民を守り抜け」と命じ、彼らは五百年経ってもその使命を全うしていた。遺跡の上部には、古代文明の遺物とされる池があり、呪いを浄化する力が宿っていた。だが、池の力でも呪いを完全に解くことはできなかった。神々の呪いは世界の因果に匹敵する烙印であり、人間そのものよりも格が高いものだった。ハールヴダンの案内で探索を続けていると、最期を迎えるヒルチャールの集落に、カーンルイアの国花「インテイワット」が丁寧に捧げられているところを見つけた。この花は通常二週間しか咲かない。誰かに手折られ、カーンルイアの土から離れると、その花びらの成長は止まり、硬まる。そして故郷の土に還ると再び柔らかくなり、塵となって枯れる。そのため、インテイワットは「遊子」、つまり故郷を離れた旅人を象徴し、「故郷の優しさ」を意味する。また、蛍の頭にも同じ花が飾られている。旅人はインテイワットに触れ、血縁者の記憶を読み取り、アビス教団の計画を看破した。教団は池の力を増幅して呪いを消し去り、カーンルイアの民を復活させようとしていた。ダインスレイヴは、呪いの浄化は不可能で、強引に試みれば痛みだけが残ると考えた。旅人はハールヴダンたちの「遺志」を踏みにじる教団の独善を阻止すべく進んだ。だが、突如現れた強光が目を刺し、アビスの使徒に行く手を阻まれた。アビスの使徒を撃退したが、池の力を増幅する装置は既に作動していた。教団はこれで呪いから解放されると期待したが、ダインスレイヴやヒルチャールたちは強烈な苦痛に襲われた。しかし、ハールヴダンは苦痛をものともせず、身を挺して強光を遮った。旅人たちがエネルギー供給装置を破壊し尽くして、ようやく装置は停止した。ダインスレイヴが近づくと、かつての同胞は静かに息を引き取っていた。だが、去ろうとしたその瞬間、ハールヴダンの魂から最後の光が放たれ、一瞬正気を取り戻した彼はダインスレイヴと短い言葉を交わし、安らかに旅立った。関連任務:険路怪跡の天の釘が落下し、を貫いた後、衝撃で出来た穴から光が放たれた。はその場所を調査することにし、道中でと出会った。煙緋が層岩巨淵に来たのは、ある「遺言」に記された失われた法宝「」を取り戻すためだった。この法宝は、煙緋の依頼主がかつて志士に託したもので、「いずれ必要な場所で役立つように」と渡された。目撃者によると、その志士は層岩巨淵へ向かった後、行方不明になったという。煙緋は依頼主の願いを果たすため、層岩巨淵で太威儀盤を見つけようとした。一斗は、ある事件で煙緋に助けられた恩を返すために彼女に同行した。夜蘭は、層岩巨淵はでも神秘に包まれた地で、数年前の採掘事故によって封鎖された場所であるため、部外者の立ち入りを禁止していた。そして彼女は、によって魔獣が層岩巨淵に侵入した時の真実を探していた。彼女の先祖にはその戦いに参加した二人がいたが、生きて帰ってきた一人は正気を失っていた。一斗と夜蘭が口論していると、天の釘直下の地面が崩れ、一行は地下の奇妙な空間に落下した。脱出方法を探す中、彼らは秘境の入り口を発見した。入ろうとした瞬間、突然目の前にが現れ、早々に立ち去るように警告し、風のように去っていった。秘境を探索し終えると、なぜか出発点に戻って来てしまった。荒瀧派の隠れ構成員の丑雄ですら出口を見つけられず、入り口すらも消えてしまった。旅人は、魈に助けを求めて名前を呼んだが、返答はなかった。一行は閉じ込められることを覚悟し、まずは休息を取った。休息中、時間の流れの感じ方が人によって異なることに気づいた。パイモンは二十日以上経ったと感じたが、旅人は一日経ったとしか感じなかった。さらに、喉の渇きや空腹、疲労も感じなかった。休息後、夜蘭が新たな道を発見し、隠し通路を通って秘境「兆候隠遁の城」に辿り着いた。秘境内で負傷した魈の幻影が現れたが、合流を望まず、身の安全を優先するように告げて消えてしまった。秘境の仕掛けを解くと、床に大きな穴が開き、一行はその穴へと進んだ。穴の先には古代の遺跡と、開かずの門があった。一斗が仕掛けに触れると扉が開き、の人々が豆を撒いて鬼を退治する光景が見えた。忍が扉を開くと、母が鳴神大社の巫女になるよう命じる姿が見えた。煙緋が開くと、過去に悩まされた民事訴訟の場面が広がっていた。夜蘭は扉を開けることを拒否した。璃月の天権・の下で働く彼女は、仲間が璃月の重要な秘密を知ってしまうことを避けたかったのだ。旅人が扉を開くと、を連れ去ったアビスの闇が現れた。扉を開けた後、皆はこれまで感じていなかった眠気や空腹を感じ始めた。魈を見つけることは出来なかったが、体調と精神状態を整えるため、一行は拠点へと戻って休息を取った。休息後、煙緋はこの空間の特異性を推理した。ここでは、いるはずのない人や霊が見え、時間が停止している。また、都合よく魈の声が聞こえてきて、彼がその場にいると錯覚し、未知の場所まで誘い込まれてしまった。これらの状況から、時間と空間が錯綜する不合理な空間だと結論づけた。秘境の中で見た魈は本物ではなく、別の空間にいる魈の姿が、何らかの空間の変化により旅人たちに伝わったものだった。煙緋はさらに推理を続けた。この空間が一行を罠にはめるためのもので、わざと魈の声を送ったが、その結果、魈と皆の空間が交わり裂け目が生じた。空間にとって、この裂け目は予期せぬものだったのではないか。煙緋は秘境から戻ると、辺りをじっくりと調べ、このような混沌とした空間が交わり続ければ、あらゆる事象が起こり得ると考えた。しかし、煙緋はこれをチャンスと捉えた。空間が心を利用し、惑わす現象を作るのなら、想像で突破口が開けると推測した。煙緋は耳を澄ませて魈の声を頼りに幻影の壁を見破り、ついに魈と合流した。負傷した魈は休息後、護法夜叉の(騰蛇大元帥)を探しに来たことを明かした。魈を除く四人のは死んだとされているが、の遺体だけが見つかっていない。魈が最後にと会ったのは、彼が業障に蝕まれ狂気に呑まれた日だった。は護法夜叉の長兄的存在で、「夜叉の戦いは苦難に満ちたもの、生死にかかわらず互いに助け合い、それぞれの居場所を把握しておくべきだ」と語っていた。魈は、層岩巨淵で勇猛で腕の立つ夜叉が戦ったという情報だけを頼りに、調査に乗り出したのだった。魈はこの空間が殺戮より魂の消耗を目的としていると気づき、自分を置き去りにして空間を切り裂き、脱出路を作ると提案した。しかし、旅人たちは魈を残すことに反対すると共に、確実性のない方法だと口論になった。見かねた一斗が壁に全力の一撃を放ち、新たな道を拓いたが、気を失ってしまった。忍と丑雄が一斗を診て、旅人たちは秘境「錯迷幻杳の境」を探索した。遠くに巨大なが見え、その地面には小さなが埋め込まれていた。針を回すと時空が変化し、異なる時間に移動できた。探索中、魈はの幻影と戦い、別れを告げた。その後、旅人たちは千岩軍の書き置きから、夜蘭の先祖であるとと千岩軍の兵士たちが秘境に閉じ込められたことを知った。秘境の終点で、旅人の記憶から作られたアビスの力に満ちた虚無の空間へと誘われ、地面には小さなが置かれていた。夜蘭はそれが一族の法器に似ていると気づいた。陰陽の内、五方の中。水火風雷、循環無端。七辰を地に取り、三門打開、経絡全通…秘境を脱出した後、煙緋は遺言が挟まれた書籍の物語を思い出した。千年前、あるは悪獣を封印するため法宝を作った。後に人間の友を作ると、法器に用いるため法宝をその者に譲った。数年後、山に大きな災いが降りかかった時、人間と仙人はこの法器を使い、力を合わせて妖魔を退治したそうだ。「仙人と人間の力が一体となれば、天地の威を操り、斗転星移が可能となる。器を証に、人と仙が共存し、天地が一体とならん。」とも記されていた。人間と仙人の混血である煙緋は、に自身の力を注ぐと過去の記憶が呼び起こされ、とがこの空間の最上層を封印したため、脱出手段が無いことが分かった。煙緋は、純粋な仙人である魈と、術法を受け継いだ人間である夜蘭が同時に力を注げば、を完全活性化、または反転できると考えた。二人が力を合わせることでが作動し、空間から脱出を試みた矢先、謎の黒い影が彼らを襲い始めた。一行は、影を追い払い切れずに飲み込まれる寸前、魈が自らを犠牲にして全員を地上に送った。意識を失いかけた魈は、岩王帝君に救われ、無事に地上へ戻った。関連任務:
メディア
PVOSTイラスト璃月手帳
出典: HoYoWiki (HoYoverse)