ノストイ地区

地域
世界百科

ノストイ地区にはペトリコール町がある。ペトリコールは古代語では「魔像」を表していたらしい。この島は、フォンテーヌから遠く離れた水域にある。

ステータス

名称: ノストイ地区 · 種別: エリア · 国: フォンテーヌ · 実装バージョン: 4.6

サブエリア

ペトリコール町ペトリコール町はフォンテーヌ廷から遠く離れた小さな町である。の多くのエリアより低い位置にある島で、目の前には壮大な滝が広がっている。数千年前、まだペトリコールという名前さえなかった頃、静かな町であった。この町に「魔王リマシ」の魔像軍団が到来するまで、フォンテーヌ人は穏やかに暮らしていた。魔王リマシは全水域の支配者を名乗り、ペトリコール町に来る前までも、魔王リマシの軍団は数え切れないほどの町を滅ぼしてきた。軍団は土地を奪って純潔な水を汚し、音楽でフォンテーヌ人たちを惑わそうとした。また、魔王リマシは高い時計台と城を築き、魔の旋律でフォンテーヌ人たちを奴隷にした。レムスの帝国の水没後、再び町に平和と自由が戻った。ペトリコールはロマンの町である。人々は伝統を守り、外部からの客に対して、ほとんどの場合は友好的で礼儀正しい。五百年前、この地は長い歴史を持つド・ペトリコールという一族によって治められていた。ド・ペトリコール一族は、先代水神から初の「公爵」という爵位を授かった時から、公正で慈愛に満ちた一族だと高く評され、一族の管理の下で、町も繁栄を遂げていった。しかし、ポワソン町の町長として派遣された最後の当主(ルノー・ド・ペトリコールと推測される)は、その地で命を落とし、一族は滅んでしまった。ルノーの息子ルネは孤児となり、後に秘密結社を創設することになる。その後、町は荒れ果てた漁村になりかけたのだが、初代ドージェのルッジェロが智者のコミッティを創設してようやく、町の復興が進んだという。年寄りの知恵を信じるのがペトリコール町の伝統で、古来、町の大小様々の事柄は長老たちからなる委員会が評議して決めてきた。その中で最も皆の信頼を集める長老が「ドージェ」に選出される。現ドージェはティエポロである。ティエポロがいうには、ド・ペトリコール家が滅び、町が衰退した際に、当時の人は外部との頻繁な交流で伝統が壊れたのが衰退の理由だと考えたようだ。しかし、最近の町の若者はそうは思っていないという。ティエポロの助手、フォスカリはと繋がりを作って、町を海運航路上の重要な貿易中継地点にし、新しい風で活気づけたいと考えている。秘境「色褪せた劇場」はペトリコール町に位置する。不朽の楽師(と考えられる)の指揮のもと、黄金の劇団はここでレムリア文明の哀歌を歌っていたという。古い演目は時を経て伝説となり、その伝説は童話として語られるようになった。劇場の近くには、色褪せた城への隠し通路とその封印がある。ルッジェロは、黄金の狩人と共に、「自分の能力の範囲を超えた知識」と共にここを封印したと考えられる。あるとき「しがない一町民」のジュリアーノ(伝説の大盗賊という記述もある)は、偉大な智者ルッジェロに出会った。ジュリアーノはかつて、かつて幾重もの青い水を突き抜けて、湖底の回廊を訪れた。はるか長い谷を越え、東方の廃都に行ったこともある。さらに、天を遮る黄砂に打ち勝ち、亡者の遺品を奪い取った。果てしない海を征服し、無人島の秘宝を発掘したこともある。このような経験の中で、どれほど珍しい宝を見つけても、ジュリアーノの心を満たしてはくれなかった。しかし、ジュリアーノはルッジェロと出会い、その教えによって安らぎを取り戻したという。ジュリアーノは長年ためこんだ財産を使ってルッジェロがこの町を再建するのを助け、残りの財宝を四つに分けて島に隠した。今から四百年以上前、とアランの助手カーターは、この町にフィールドワークで訪れた。彼らの多くはで共に研究しており、カーターは研究ばかりしている彼らのために、ペトリコールでフィールドワークという名目でピクニックを計画した。ルネはその時、ペトリコールの遺跡と石像に興味を持った。その後、研究を進める中で、以下の記述よりフォンテーヌ人がから生みだされた疑似的人類であることを発見したと推測される。…ペトリコールに行って以前の遺跡を視察できる…起源を…発見した。どうやら僕たちは人間よりも…ある日、ペトリコール町の住民が皆、妙な眠りに落ちる現象が発生した。警察(*1)の考えでは、町の地下から催眠効果のある天然ガスが漏れているかもしれないという。実際のところは、によって乱された楽章の影響により、過去と現世の境界線がぼやけ始め、ペトリコール町の住民は魂と引き換えに、一時的な身分や記憶を「楽章」から与えられ、夢うつつのような状態となってしまっていた。その中で夢うつつにならなかった住民はエストだけだった。エストの先祖は同じくエストという名で、黄金の狩人カッシオドルの友人だった。レムリアの生き残りであるエストとウォルターは、カッシオドルと共にフォンテーヌへと向かった。泉水は、普通のフォンテーヌ人に応えたのと同じように、魔像に閉じ込められたレムリア人の魂に応え、エストは子を授かり、家族を作った。その血筋はフォンテーヌに溶け込み、今も続いている。また、レムリア人の魂が高海に帰ったあと、カッシオドルが宿っていた白い猫ウッスーはエストに預けられ、ペトリコール町の猫ハウスで元気に暮らしている。ペトリコール町には「空想クラブ」の集会場所がある。一般的に「クラブ」は同じ趣味を持った人たちによる集まりだが、「空想クラブ」は「趣味」だけでなく「夢」も含む。しかし、これらの「夢」はよく現実離れしていると批判されることがあるため、いっそのことクラブ名を「空想」にしたとのことだ。空想クラブのメンバーであるは卓越した芸術センスを持っており、映影機の発明者であり、映影のプロデューサーでもある。彼が「写真機」を少し改良していたところ、「映影機」が完成した。これは写真を連続で映すことができ、動く画像を生み出すことができる。ある日、グザヴィエは稲妻のたたら砂に訪れ「御影炉心」の修理に貢献し、これに基づいて「たたら物語」という映影の制作を決意した。また、「七人目の武士」の監督であり、「二銃士」のプロデューサーでもある。二銃士はで開催されたで撮影され、が監督、が主演を務めた。この映影は大成功を収め、フリーナ賞を受賞した。その後、グザヴィエは撮影クルーを「ガンズフィルムカンパニー」と名付けた。空想クラブのメンバーのは手回し式の「ナンバリングマシン」を作っている。ガルシアと助手の路通はよく資金不足に陥るが、ガルシアの研究は一定の成果を上げている。ガルシアはに居る間、ナンバリングマシンの改造を続け、性能が飛躍的に向上した。さらなる性能の改善の余地を探るため、二人はフォンテーヌに帰ってきた。帰ってくると、グルンデラントという人物が研究資金の援助と、他のパートナーの探索を申し出た。しかしそれと引き換えに、ナンバリングマシンに関する設計構想とデータをすべて共有してくれ、という条件を付けてきた。ガルシアはそれを拒否したが、それ以来ずっとガルシアと路通は尾行されるようになった。さらに、二人が居ない隙に部屋に侵入され、部屋を物色されてしまった。その件以来、早々に資金を集めてフォンテーヌ廷を離れ、ペトリコール町に帰ろうと計画した。ペトリコール町に着くと、そこで当の本人のグルンデラントと出会った。グルンデラントはペトリコール町で夢うつつのような状態となった一人で、あるレムリア人の記憶を追体験した。そのレムリア人は、「レムリア科学院」の院長で、すべての研究プロジェクトを統括していた。この院長の記憶を見た後、グルンデラントは心を入れ替えた。その理由については、メカントルとバビスの推測によると以下の通りである。これまで、グルンデラントは今まで数多くの人を意のままに操ってきたが、操られる側の気持ちを考えたことも経験したこともなかった。しかし、楽章に操られるだけのレムリア人になりきったことで、そのつらさを身をもって経験したからではないか、というものだった。空想クラブのメンバー、メカントルとバビスは兄弟で(*2)、人を乗せてテイワットの星のように高く飛ぶスーパーキャノンを製作している。現在、空想クラブの研究は、元フォンテーヌ科学院上級研究員のボシュエに支援されている。ボシュエは研究員を退職し、ペトリコール町で穏やかな老後を過ごしている。ボシュエは、メカントルとバビスの考え方はあまりにも常識外で、まさに「空想」と評価している。しかし、ボシュエは、自分が指導すれば彼らの研究成果が他の分野で光を放つようになると考えている。また、メカントルとバビスも、乱れた楽章の影響を受けて、レムリア人の記憶を与えられて夢うつつとなった。メカントルは「空中水路」の研究員、バビスは不思議な巡水船の研究員の記憶を見た。二人は、レムリア人の研究に情熱を注ぐ様を尊敬しつつ、可哀そうにも思った。レムリア人は、自分の意志とは関係なく見えない指揮棒に従うだけで、研究者にとって絶対に欠かせない「空想」が欠如していたためだ。たとえば、研究者の思考が地形に沿って流れる川だとしたら、「空想」は川の中でアイデアのしぶきを上げてくれる岩と言えるだろう。なぜ鳥は飛ぶのか?なぜ樹は伸びるのか?なぜ雨は空から落ちるのか?なぜこの世界には色があるのか?ふとした時に浮かぶ「空想」がないと、研究は死んだ川と同然なのさ。「空想」とは、すべての研究者が絶えず追い求めながらも、その掴み方が分からないアイデアの種のようなものだ。あの二人の研究者の知識や能力に疑いの余地はない。しかし長い研究の日々において、彼らは「空想」をしたこともなければ、他の物事に興味を示したこともなかった。バビスは、レムリア人の彼の考えを聞いている間、巡水船が水に腐食しまうのを遅らせる方法を少なくとも三通り、船体の外観を改善する方法を二つ思いついた。そこからさらに思考を広げ、それらのアイデアを組み合わせれば、水上を素早く運航する小型艦船を造れるかもしれないという考えにも至った。メカントルは、水路建設の細部の話からインスピレーションを得た。山と山の間に大きな橋を掛け、様々な大型輸送車が通れるようにしたらどうかと、構想を立てた。二人は、レムリア人の研究員が自身の研究以外に一切興味を示さず、他のアイデアを思いつくこともなかったことを哀れんだ。二人は記念として研究員の成果を頭の中に持ち帰り、彼らの構想に沿って、研究を続けることにした。空想クラブには他にも、永久に動き続ける動力源を作りたいと思っているというメンバーが居る。水中催眠術を研究していたグリスパンもクラブのメンバーで、グロベルを連れて旅に出た。グリスパンは現在ナタで「熱エネルギー睡眠装置」を研究している。グロベルはの猫で、グリスパンからはクラブのリーダーと呼ばれている。また、前述のエストも空想クラブのメンバーである。ペトリコール町には、数百年前「鈴蘭十字結社」という秘密組織があって、願いを叶えてくれる秘宝を残したという伝説がある。多くの住民は、観光客向けの作り話だと考えているが、それを盲信してる人がまだいる。から来た学者チャンドラプトラは、ペトリコール町での「動く石像」や「壁の中の声」を調べようとしており、彼の「ペトリコールの疑惑と鈴蘭十字の謎」の創作に役立つかもしれないと考えている。ペトリコール町には、芸術を学んでいる住民が多くいる。劇作家のゴルドーニは、かの有名な「マスター・コペリウス」の子孫で、普段は歌劇の脚本を書いている。彼女は、長年の知り合いであるから頼みを受けて、次の映影祭のために脚本を書いている。彼女は、グザヴィエに心を寄せていると推測され、自分の気持ちを分かってもらうためにも、定番のロマンスでコペリウスのような美しい脚本を書きたいと願っている。また、彼女は、乱れた楽章の影響を受けている時、マルシア・ゴルディアナ・ソプラニャーナという人物の記憶を与えられた。彼女は、ボエティウスの意向に従って、同僚のグザヴィエウス(ルシウス・セプティミウス・セベリウス)の後任として、この地の音律を調律する楽師であった。この町では音楽も盛んであり、楽器の生産が行われ、音楽家も住んでいる。音楽家の一人であるヴニエは主催のイリデッセンスツアーの準備をしている。ドヴォルザークは優しいため、ヴニエが亡くなった娘のことで心を痛める時間を少なくするために、イリデッセンスツアーに誘ったのではないかとのことだ。ヴニエの娘は音楽の才能を受け継いでおり、もともとは父娘でエピクレシス歌劇場で一緒に演奏するはずだった。しかし、不幸にも「連続少女失踪事件」の被害者となってしまった。彼は、乱れた楽章の影響を受けている時、厳しい鍛錬をしている男の記憶を与えられた。彼は、教官が課した試験に合格することで、不滅の軍団に加わり、栄誉ある兵士になれると信じていた。町にはパスクワレ楽器工房があり、ジョヴァンニという人物が楽器職人かつ現当主である。彼の家は代々楽器の製作を手がけていて、ジョヴァンニは二十五代目の当主である。エピクレシス歌劇場がエリニュス島に建つ前から、マスター・コペリウスと彼の劇団のために楽器の調律をしていた。五百年来、フォンテーヌの楽器の少なくとも三分の一は彼の工房から出ているという(「ははっ、実は少し話を盛ったが…だが何と言っても七分の一は絶対にある!」とのこと)。当初、パスクワレ楽器工房は兄のジュスティーノが当主となるはずだった。しかし、ジュスティーノはペトリコールを去り、スメールで商売を始め、家族に手紙を出した事もなかった。十数年ぶりに、ジュスティーノはついに故郷に帰ってきた。ジョヴァンニは、何年も音信不通の兄に腹を立てていたが、旅人とパイモンの仲裁もあり、工房で共に働くこととなった。ジョヴァンニは、乱れた楽章の影響を受けている時、「メッティウス長官」の部下の記憶を与えられ、監視塔の上で蛮族の怪しい動きを監視していた。色褪せた城への隠し通路とその封印の近くには、があり、これは楽章「ロクス・アモエヌス」が綴られていた。これは、色褪せた城ので演奏することができる。伝説によると、地上の最初の生き物は暖かい海からやって来たらしい…その頃の大地は肥沃で、豊かであった。運命の恩恵はあまりにも豪奢で、大地のすべてが彼らのために用意されているかのようだった...このサブエリアでは、以下の世界任務が発生する。*1:警察隊の誤記の可能性があるが、ゲーム内表記に従って警察とした。*2:Ver.2.7限定イベント「からくり械画」にて、フェリックス・ユーグが空想クラブのメンバーを紹介する際に「メカントルとバビス兄弟」「メカントルとバビスの兄弟」と表現している。この表現からメカントルとバビスが兄弟であることを結論付けるのは難しいが、ペトリコール町にバビスと名乗る人物は一名しかいないため、メカントルとバビスが兄弟であると解釈した。関連項目:色褪せた城現在「色褪せた城」として知られる黄金の城はが所有していたもので、の水没で生き残った同族を結集し、高海が大地を呑み込む惨劇が二度と起こらないようにするために造られた。レムリアの遺民は運命を救い、越えていく執念を諦めなかった。色褪せた城の黄金の劇場では楽章を失った楽師が二度と戻らぬ往日を偲んで哀歌を口ずさむ。落ちこぼれた文明を救い、昔の夢を超越するため、「金色の劇団」(または黄金の劇団)は美しい楽曲を奏で、深く眠った魔像に尊い魂を捧げるように、子供たちを導いた。黄金の大楽章が再び奏でられるまで待てば、「金色の劇団」は誠実な者が得るべき報酬を受け取ることができると信じていた。金色の劇団の研究の一つとして、密合の契印というものがあった。これは生命の源(原始の海)を封印した儀式である。記録によれば、これは「四象限円環」と「奔流の木」によって構成されている。他の研究については、色褪せた城に残ったノートから、人間だけの楽章を構築することで、神を必要とせず人間だけが人間の支配者になれる方法を研究していたと読み取れる。時は経ち、後にの創設者となるルネ・ド・ペトリコールが黄金の劇団の記録を発見した。彼は「フォルトゥナ」について学び、国家の盛衰や、文明が滅亡した後に新しい文明が生まれること知った。そして、ルネ自身が導出した「世界式」という計算の図式と理論上の類似点が多いことに気づいた。しかし、世界式を用いて何度計算しても、もはや新しい文明が誕生しない、つまり近い将来フォンテーヌが滅びるということに気づいた。ルネは、この滅びの運命と予言から逃れるために水仙十字結社を設立した。数百年前、フォンテーヌの研究者ルッジェロ(智者のコミッティの創設者)は伝説の色褪せた城を見つけ、レムリア文明について学ぶために廃墟と化していたペトリコール町に辿り着いた。彼はペトリコール町で黄金の狩人に出会い、ファントムハンターとについて学んだ。ルッジェロはレムリアの宝を見つけようとしたが、それらは既に海底に沈んでしまっていた。その後、人間は自分の能力の範囲を超えた知識を身に付ける必要は全くないことに気づき、カッシオドルと共に色褪せた城を封鎖した。ルッジェロは荒廃して久しいペトリコール町を再建し、流浪の民を呼び寄せて定住させ、違った伝説を広めてもいいだろうと考えた。そうすれば、封印は彼らによって自発的に保護されて、秘密も永遠に隠されることになるだろうと考えた。城の中心部には不思議な舞台がある。そこはかつて、水中のさらに深い場所へと繋がる入口だった。レムリアの譜面の形は様々で、ハープの弦の形をしたものや、壁画の形のものなどがある。では六つの譜面を演奏することができる。一つ目は、肥沃な大地について。二つ目は、放浪する王が再び王と国を手に入れ、知恵と繁栄をこの蒙味な土地にもたらすと決意したことについて。三つ目は、国が永遠に続くのかどうかを憂う王について。四つ目は王が選んだ正義の道について。五つ目は、逃れられない運命の裁決について。六つ目は、運命による王国の崩壊についての譜面であった。金色の劇団は、レムリアの黄金時代の造物に倣い、様々な音楽装置を作った。持ち運べるは、そのうちの一つである。これを使えば、音楽のことが分からない者でも、「楽章」の力を自由に操ることができる。レムリア人は運命を残酷な劇だと考えていた。役者と内容が如何に変わろうと、その終幕は既に定まっており、変えることはできない。残された残酷な劇を集め、それを研究し模倣することで、後世の無知な人々が「魔法」と呼ぶものを作り出した。だが、運命というテーマに対して、彼らはフォンテーヌ人たちよりも先に進むことは叶わなかった。城の一画には書庫がある。古い台本、譜面、かつて起きたことや起こらなかった物語、すべてが記録され、ここに収められている。かつてある者は、物語のあらゆる可能性を突き詰めれば運命の秘密を垣間見ることができると考えた。しかし、実際は彼が考えていたほど複雑なことではなかった。すべての人の運命というものは結局のところ彼らの願いによって決まるもので、最初からそこまで多くの可能性を秘めているわけではない。この書庫では、ボエティウスの遺したロマン主義歌劇『漂流の異邦人』の譜面を復元できる。ここから、彼がこの世を去る直前までレムリアの再興を諦めることなく、新生フォンテーヌを敵視していたことが分かる。ボエティウスはフォンテーヌの歴史上最も偉大な音楽家の一人とみなされている。ボエティウスが創作した歌劇も彼がまとめたの譜面も、音楽史上特別な位置づけにあるものばかりである。歴史学者の話によれば、フォンテーヌが興ったばかりの頃にあった戦乱も、ボエティウスが関わっていたとされているが、音楽家協会のタイユフェールは仮にそうであっても芸術的価値は否定出来ないと語った。タイユフェールは加えて「純粋な芸術が、悪事に利用されることもある」という教訓として胸に刻むだけと語った。城のホールに、白石と黄銅で作られたケンタウロスの巨像が立っている。硬い石からなる体の下には、イコルの血が流れている。軍団の統帥のような姿でそびえ立ち、その威厳を冒そうとする者を常に踏みにじろうとする。沈んだ古代文明はこう考えていた―― 戦争は音楽と同じように、リズムに従うべき芸術だと。軍団の統帥は楽団の指揮者のように、手中の盾と剣を琴の弦と弓に見立てて、無情の戦場で烈火の旋律を奏でるべきだと考えた。「戦争とは、普遍的な幸福に通じる必要悪である。」魔像の軍団を率い、かつて高海全土を征服した調律師がそう語った。だが、諧律には変奏が起こり得るもの。やがて反逆の神王は玉座から墜ち、不朽の王都は廃墟となった。軍団を失った統帥の手にある琴は、果たして誰の為に奏でられるのだろうか。関連項目:

背景知識

ペトリコールを覆う影世界任務:旅人とパイモンが初めてペトリコール町に訪れたとき、入るや否や一連の奇妙な出来事に遭遇した。何人か集まった冒険者の格好をした人たちが見えたため、彼らに話を聞くと、「魔王リマシ」、魔像、「賢きエスト」について話し始めた。パイモンは彼らが芝居の話をしているのかと思いつつ話を聞いていると、彼らは旅人たちを不審に思い、襲い掛かってきた。彼らを撃退したが、旅人は近くの彫像を眺めていると、意識を失い、誰かの奇妙な記憶を見た。記憶の主は、その記憶の中で「陛下」と呼ばれていた。彼を陛下と呼ぶ謎の人物は、今日は偉大なる楽章「フォボス」を演奏する重要な日だと告げた。そして、人々の代わりに「フォボス」が運命を紡ぎ、全人類は運命の暴政から解き放たれ、永遠に幸せな未来を迎えるはずと語った。そうしていると、巨大なヴィシャップが目の前に現れ、記憶の主にと呼びかけた。記憶の主は、数千年以上前に水没したの支配者レムスであった。この巨大なヴィシャップはレムスの友人である。かつてレムスは「争いのない永遠に幸せな世界」を作ると決意し、スキュラはそれを見たいと願い、龍の子孫が住む王国からレムリアにやってきた。しかし、スキュラはこの時、レムスの「楽章」は、正義と幸福をもたらすどころか、全ての罪悪の根源だと批判した。レムリアは暴力によって分裂し、レムリア人とフォンテーヌ人は殺し合っていた。人々を幸せに導くはずのフォボスの影響で、レムリア人は、自分の意志とは関係なく見えない指揮棒に従ってぐるぐると回っている状態になってしまった。フォボスがレムリアを崩壊に導いていることに気づいたレムスは大楽章フォボスを消し去ることを決意する。レムスは、自身の魔神としての命と引き換えに、フォボスを自滅させるコマンドとなる最後の楽章「鎮魂曲」を残し、スキュラに託した。そして、スキュラにレムリアの首都を襲撃するように命じた。記憶から目覚めた旅人は、ペトリコール町の奥へと進んでいった。冒頭で戦闘となった冒険者たちと同様に、町の住民が夢遊病にかかったかのように、レムス、調律師、魔像の軍団について語った。町で夢うつつとなっていない者は、「空想クラブ」のメンバーであるエストだけだった。空想クラブでも以前催眠術を研究していたが、これほどの規模となると到底実現できるものではないと語った。エストは、近くの遺跡で何か異変が起きたのではないだろうかと推測した。旅人とパイモンは原因を調査するために遺跡の調査に向かった。その途中で、奇妙な光る猫ウッスー出会った。ウッスーは、秩序を失った「楽章」を鎮め、失われた魂を救うために、今すぐ深海の往日の国へと向かおうと告げた。ペトリコール町の人々が夢うつつの状態に陥っているのは、魂と引き換えに、一時的な身分や記憶を「楽章」から与えられているからだった。これは、レムリアの崩壊を生き延びた調律師の一人によって引き起こされた現象だ。「フォボス」の旋律を変えることができる者は、レムスを除けば権力階級の調律師のみで、ボエティウスもその一人であったと推測される。ボエティウスは水の底で数千年かけて砕け散った楽章「フォボス」に自分の魂を織り交ぜた結果、楽章の力を制御できるようになった。そして、その楽章の力を利用してレムリアを復活させ、新たな神になろうとした。また、ウッスーはボエティウスのかつての友人で、調律師だと判明する。かつて、レムスは不測の事態に備えてカッシオドルをフォボスから切り離し、自由意志を与えた。レムリアが滅亡した時、生き延びた者はごくわずかであったが、カッシオドルとボエティウスは幸いにも生き延びる。その後、カッシオドルはもはや魔物同然となったボエティウスに対抗した。旅人、パイモン、カッシオドルは色褪せた城を通り、往日の海に辿り着き、数千年前ボエティウスによって封印されたスキュラを救出した。スキュラの肉体は無くなってしまったが、イコルでできた仮の体に魂を宿し、数千年経っても封印されたまま生きながらえていた。スキュラは、旅人たちがレムリアの首都へと辿り着くための手助けをした。彼らは金色の水路を修復し、「黄金の宮殿」へと至り、そこでボエティウスと戦い、打ち破る。スキュラはレムスから預かった「鎮魂曲」を旅人に託し、旅人は楽章「鎮魂曲」を奏で、すべての魂を現世と海に帰した。最終的にペトリコール町の人々は正気を取り戻した。

メディア

インフォメーション【往日王城の楽章】Ver.4.6新エリア展示ページ公開!2024/04/16音楽【原神】「永遠のシンフォニー」2024/05/14Disc 1:Disc 2:Disc 3:

出典: HoYoWiki (HoYoverse)

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