シムランカ

地域
世界百科

…昔々、三人の女神がこの「シムランカ」という世界を作った。魔法と物質を司る「創世の女神」が我らに命を与え、草木や山水はそれにより形を得た。「シムランカ」は女神の加護により、数多の世界で存在し続けた…その後、星と軌跡を司る「預言の女神」が現れて、星空を操り、世界を動かした…その彫像は今なおオルビット城の頂に立つ。最後に物語と願望を司る「運命の女神」が現れて、不滅の愛と灼熱の憎しみをもたらし…死と希望とは何かを我々に伝えた…

ステータス

名称: シムランカ · 種別: イベント限定エリア · 実装バージョン: 4.8

サブエリア

1. 祝福の森1-1. 預言の崖預言の崖は、祝福の森の南に位置しており、シムランカの出口となる大きな栞がある場所だ。シムランカの新たな住民はみな森で「創世の女神」の創造に感謝を捧げ、オルビット城で「預言の女神」の神託を受けた。最後に、世界の果てで「運命の女神」に自らの願望を打ち明けていた。ある日、祝福の森の長老アーモンドは、オルビット城で預言の女神に神託を求めた。——「この世界を救う勇者が、『預言の崖』に降臨する時…勇者とその仲間が、この世界に再び平和をもたらす…」それからアーモンドは、預言の勇者をここで待ち続けた。時は経ち、旅人とパイモンは差出人の書かれてない本を受け取り、開けてみると、突然シムランカの予言の崖に移動してしまった。これは魔女が二人に対して贈った本だと後に示唆される。アーモンドは二人が預言の勇者かもしれないと考え、まずは共に「祝福の小屋」に向かい、「森の妖精」に会いに行くことにした。1-2. 祝福の小屋祝福の小屋は、かつて「創世の女神」の仕事場だった。女神は本のページで動物を作って、魔法でそれに命を吹きこんで祝福の森が出来た。現在、祝福の小屋は森の妖精の住まいである。預言では、妖精は魔法を使うことができ、「勇者と共に冒険に赴く仲間」とされている。旅人たちは森の妖精に会いに行くと、妖精はだと判明した。ニィロウはグランドバザールで本を読んでいると、いつの間にか眠ってしまった。起きるとシムランカにおり、を身にまとっていた。起きる前、夢の中で誰かに「祝福の森の妖精よ、その森を救いなさい」と伝えられた。最初はこの世界をただの夢と考えたが、いつまで経っても目が覚めず、周りに知り合いが誰一人いなかった。ニィロウは妖精としての扱いを受ける以上、住民たちの役に立ちたいと考え、魔法を使ってインク酒場の再開の準備を手伝おうとした。しかし、小屋の本を読んでも魔法の使い方が載っておらず、「この世界は言葉によって構成されており、誰もが神秘の法力を手にする可能性を持つ。」としか載っていなかった。の元素力を試しても、特に効果は現れなかった。1-3. インク酒場ある日、空を覆い尽くす悪龍がシムランカに降臨した。不吉な黒い霧をまとって天から降り立ち、シムランカの土地を踏みにじった。それ以来、森のインク酒場は扉を閉ざしてしまった。ここでは森の住民が命を繋ぐための「」を提供しており、インク酒場の閉店は森の住民にとって大変な災いだった。魔水を飲まないと、体がしわしわになり、乾いて裂け、色褪せて色々なことを忘れ、最終的に自分が誰かも分からなくなってしまう。アーモンド長老も、この「」を患っていると推測され、随分と色褪せてしまった。そのせいで、預言の崖で勇者を待たねばならぬことは覚えているが、それが誰の指示かは覚えていなかった。、旅人、パイモンはインク酒場の再開のため、ふとっちょネズミ達の配管工事、モコモコ駄獣のシトラスの材料集め、紙カエルのコーラスグループの演奏の練習を手伝った。あとは酒場を開けるだけとなったが、依然として魔法の使い方と、インク酒場の閉店の理由は分からないままだった。ニィロウは魔法の使い方を探るため、本のページを1枚取り出して、ふとっちょネズミの形に折り、以下のように話しかけた。「あなたに森の祝福を。あなたが森の一員になれますように…」「パティサラと名乗り、どうかあの花のようにこの世界で美しく咲き誇って…」そうすると、パティサラに命が吹き込まれ、動き出した。同時に、ニィロウは森の中を流れる草花や木に宿る魔法や、皆の体の中を巡る魔法を感じた。しかし、インク酒場の地下にはがらんとした空間があって、何の魔法も感じられなかった。地下を調べると、そこには魔水を入れるための「空のインク瓶」があることが分かった。小屋にあった本から、魔水の材料はだと特定し、これらの材料と魔法を使ってを精製した。この魔水を地下の空のインク瓶のそばに置き、ニィロウが魔法をかけると、インク酒場は元の姿を取り戻した。それは森の景色にぴったりで、まるで折り紙の本のような美しい姿であった。それ以降、酒場は以前と同じように営業を再開し、魔水を提供した。テイワットの人々がからシムランカに招待された時、西風騎士団のが休暇として酒場にやってきた。ガイアは、異世界の風情を感じるためにこの酒場で一番「混じりっけのない物を一杯」注文したが、一口飲んで魔水のインクに咽せた後、魔水の入っていない「夕暮れの実味」を注文しなおした。関連任務:1-4. 雨歌の池雨歌の池では、長年にわたり、紙カエルによるジャンプコンテストが行われてきた。ジャンプが一番上手なカエルがチャンピオンとなり、プリンセスを迎える大事な役目を担う。代々の組織委員会も、紙カエルも皆、プリンセスを迎えるために鍛錬に励み、奮闘している。しかし、この奮闘している紙カエルは、雨歌の池が払った「代償」だった。生まれた時から紙カエルの「使命」は、ジャンプ力を鍛え、プリンセスを迎えることで、雨歌の池のあらゆる仕事はそのために生まれた。雨歌の池の組織委員会は数え切れないほど紙カエルを交替させ、無数のチャンピオンを選出してきた。しかし今日に至るまで、迎えるべきプリンセスは見つかっていない。歴代のチャンピオンは「使命」を抱えているのに、どうすればよいか分からないまま、老いていくしかない。たくましい後ろ足に力が入らなくなり、優美な水かきがだんだん縮んでいくのをただ眺めているのみだ。老いたチャンピオンの代わりとなる最強の紙カエルを用意するため、雨歌の池のコンテストは途切れることなく開催されてきた。しかし、使命を抱きながら、ただ老いていくことしかできなかったチャンピオンたちのことを、今や誰も覚えていない。旅人たちが見届けたコンテストの優勝候補の筆頭はフロベールで、対戦相手はエスタンプだった。フロベールは、ハスの葉十二枚分の距離を軽くジャンプし、十三枚目のハスの葉に着地するときは、表面の露がピクリともしないくらい綺麗だと言われていた。さらに川を流れるハスの葉を跳び移ることもでき、どんなに流れが速くても、決して落ちなかったという。しかし、決勝戦にてフロベールはハスの葉三枚分で水に落ちてしまい、二回目のジャンプの機会も投げ出して立ち去った。そうしてエスタンプがチャンピオンとなったが、エスタンプは再試合を申し立てた。第一審判員のホレロウ、エスタンプ、旅人、パイモン一行は、フロベールと話すために彼に会いに行ったが、フロベールは聞く耳を持たなかった。フロベールは、それまで、ミスは明け方に頭に降ってくる露玉のようなもので、そんなものにカエルが打ちのめされることはないと思っていた。しかし、ミスは露玉ではなく、池の底の小石、水底に斜めに刺さった枯れ木、ヘドロの湧き出し口だと考えなおした。それを軽く見たり、埋めたり、飛び越えたり、存在しないものと見なしたりすることはできるが、そうしたところでミスが引っ込むことはない。これらは声を上げ、威を振るうためにずっと機会をうかがっているというのだ。行ってくれ。頼むから構わないでほしい。今の俺は花びらを一つ残らずもぎ取られた、枯れ果てたハスの花托にすぎない。この胸にぽっかりと開いた穴のせいで、風がひと吹きするだけでも全身がぶるぶる震えるんだ。俺に重い責任は背負えない。これが心の声さ…俺はすべてのカエルを、自分自身を失望させた。この考えを聞いても、ホレロウとエスタンプは説得を諦めず、強硬手段を取った。二人は、フロベールが乗っていたハスの葉の固定を解いて動かし、水流がハスの葉を運んだ。流れはどんどん速くなり、高い崖をフローベルは飛び越えた。その奇跡とも言える跳躍は、見ていた他の紙カエル達の心を打ち、この崖を飛び越えられる紙カエルはフローベルだけだと言わしめた。改めて、フローベルはチャンピオンの称号を手にし、プリンセスを迎える役目を担うことになった。紙カエルの言うプリンセスは、ツル草と巨木でできた塔の上に住んでいるという。最も勇敢でジャンプの上手なカエルだけが、いばらと謎の霧を抜けて、塔の頂上までジャンプできる。そして、プリンセスを檻から救い出せるという。紙カエル達のたゆまぬ努力によって、その塔の場所はベルウインド王国にあると明らかになった。しかし、当のプリンセスはモモンガで、自分で飛べることも出来るため、わざわざ迎えに行く必要がないと判明する。フロベール、エスタンプ、ホレロウ達は状況を確認するために、旅人とパイモンと共にベルウインド王国のプリンセスに話を聞きに行くことにした。このサブエリアでは、世界任務が発生する。1-5. ベルウインド王国ベルウインド王国は祝福の森の南に位置しており、多くのモモンガが生息している。ここは、プリンセス・シメストによって統べられている。彼女はレリックに認められる「王国の守護者」の選抜を行っている。この選抜はベルウインド王国の「使命」であり、果たせなければ「未来」を失い、消滅してしまう。ベルウインド王国が誕生する以前、この大地には数多くの王国が存在していた。その国々の「使命」は、ベルウインド王国と同様で、レリックに認められる「王国の守護者」を見つけることだった。しかし、これらの王国は、いずれも「使命」を追う中で「王国の守護者」を見つけらずに消えていった。ある王国では全国民が突然声を失い、ある王国ではすべての水源が一夜にして干上がったという。ベルウインド王国には、かつて守護者を選抜する試練の志願者が大勢いた。しかし、少し前、王国を巨大な龍が通り、守護者を認める「レリック」が置かれた聖地と試練の場を踏み潰していった。そのせいで、元々は安定していた試練の環境は一変し、風向きも定まらなくなった。一部の試練では難易度が劇的に上がってしまった。序盤を楽々突破する挑戦者もいたが、環境が変わってからは皆第一関門さえ突破できなくなった。これを受けて、プリンセス・シメストは新たな選抜の志願者に、自ら手助けをして正しい道に導くことを決意した。また、王国の記録によると、レリックを回収するには、試練を突破しなければならないという。つまり、試練を経ずにレリックを取り出してしまうと、レリックは「意味」を失ってしまう。プリンセス・シメストの協力のもと、旅人とパイモンは全ての試練を攻略し、龍の巨大な足跡からレリックを取り戻したが、レリックは旅人たちを認めなかった。プリンセスは、旅人達の能力も判断力も申し分ないと考え、旅人を「ベルウインドの衛兵」として認めることを宣言した。しかし、レリックに認められていない事実には変わりがなく、「使命」を果たした事にはならなかった。雨歌の池のジャンプコンテストでチャンピオンとなったフロベールも、レリックに認められることはなかった。このままでは、塔の上のプリンセスを見つけられないまま何世代ものチャンピオンを生み出してきた雨歌の池のように、ベルウインド王国も使命を果たせないままの恐れがある。プリンセス・シメストは、勇敢な者が虚しく大志を抱いたまま、やむなく死んでゆくことは、王国の衰退よりも残酷なことだと考えた。プリンセス・シメスト、フロベール、旅人、パイモンは王国を救う手がかりを求めて「」へと向かった。テイワットの人々がシムランカと行き来できるようになると、も招待を受けてこの不思議な世界を見て回った。森の構造やツリーハウス、住民たちを観察して、ノートにまとめた。このサブエリアでは、以下の世界任務が発生する。関連任務:1-6. 幽談窟は祝福の森の端にあり、代々のプリンセスとプリンスたちが「答え」を求めた場所である。しかし、彼女たちの王国が完全に消滅しようとも、そのプリンセスたちは二度とこの世界に戻ってこなかった。プリンセス・シメストは幽談窟に王国を救う手がかりがあるかもしれないと考え、そこに向かった。幽談窟の入り口付近では、かつて消滅した王国のプリンセスとプリンスたちの過去を嘆く声が聞こえてくる。彼らは答えを探しに来たが何も得られず、ここに残って徒労を悲しみ嘆くしかなかった。「…私はただの声、声は命ではない…」「…矛盾こそ交わるもの、交わることこそ対話…」プリンセス・シメストは、プリンセスとなってからよくここを訪れていた。彼女は、それまでのプリンセスやプリンスに比べて、自分は際立って優れたところがないと自己評価していた。奇跡が突然訪れることを期待して、真の守護者を見つけようとするのは、あまりに妄想がすぎると考えた。そこであちこちを探したが、何の収穫も得られず、最終的に幽談窟に標的を絞ったのであった。プリンセス・シメスト、フロベール、旅人、パイモンは、幽談窟の壁に刻まれた、いくつかの物語を発見した。その一つは、王国の守護者はいつまで経ってもやって来ず、国の命運は尽きようとしていたというものだった。王国のシオーヤというプリンセスは、全国民を深い眠りにつかせ、塔を除くすべての王国の領土を封印し、たったひとりで塔の上で守護者を待つ決断をした。シオーヤもやはり守護者と会うことは叶わず、最後に幽談窟を訪れ、この世界から消えてしまったそうだ。プリンセス・シメストは、シオーヤは勇敢だが、そのやり方については認めなかった。国民を眠らせ、王国を未知の運命に任せてひたすら待つよりも、自ら進み出て、全国民に協力を呼びかけ、一緒に守護者を探したほうがいいと考えた。そうすれば、最終的に不幸から逃れられなかったとしても、多少は心を落ち着けて、すべてのことに向き合えるからだ。この物語は「物語はしきたり通りに繰り返されます。しかし、どの章にも自分の道があるべきです」という言葉で終わっている。二つ目の物語は、翼を欲しがっている紙カエルの話だ。彼の祈りを聞いた女神は、どの紙カエルよりも高く跳べば、翼を持てるようになると告げた。この紙カエルはシブレロといって、かつて大会を七連覇した実力者だった。彼のトレードマークはハスの葉で作られた翼で、当時「飛翼のシブレロ」と讃えられていた。組織委員会の記録では、最後に参加したジャンプコンテストで二位になっていた。チャンピオンでなくなったシブレロは、プリンセスを迎える任務を担えなくなり、そのまま引退を宣言した。彼は友人に、ジャンプコンテストの意義がどこにあるのか分からない、それを見つけるまで出場しないと話したという。それ以降、雨歌の池の記録に彼は二度と現れていない。そして、この物語の最後も、「物語はしきたり通りに繰り返されます。しかし、どの章にも自分の道があるべきです」という言葉で終わっていた。旅人たちが幽談窟で試練を攻略すると、原稿用紙から声が聞こえてきた。その声の主はシオーヤとシブレロで、待つことに意義があり、未来は未知であると告げた。それを聞いたプリンセス・シメストは、この幽談窟に探していた答えはないということを理解した。プリンセス・シメストは、ここに来たとき、王国を救う方法を見つけるには、何か大きな代償が必要になるのではないかと懸念していた。しかし、ここにあるのは、待つという言葉で自らを欺くだけの古い原稿用紙の山だけだと一蹴した。彼女は、ただ待つだけでは王国は救えず、もし守護者がやって来ないのなら、王国内外、世界の内外を問わず探しに行くと宣言した。シオーヤ達は「物語はしきたり通りに繰り返されます。しかし、どの章にも自分の道があるべきです」と言っていたが、シオーヤの道がここで根気よく待つことだとすれば、プリンセス・シメストの道は、前進を続けることであった。もしこの世界に守護者がいないのなら、世界の外に探しに行きます…たとえ私の王国が最終的にピリオドを打たれてしまうとしても、そのペンがどのように落ちるかを見届けなければなりません。この言葉を聞いたフローベルは、プリンセスのお供をしたいと申し出た。彼女を助けて守護者を見つけられれば、それも「プリンセスを救う」ことになり、雨歌の池の使命を果たすと同義と考えたからだ。そうして一行が幽談窟を去ろうとすると、突然レリックが光を放ち始めた。この光は、レリックが認めるに値する「守護者」を見つけたことを意味する。レリックが求めていた「守護者」とは、一般的な意味での勇猛な戦士ではなかった。真に認めるに値する「守護者」とは、自分の「心」を守り続け、たえず前に進む、恐れを知らぬ者のことだったのだ。洞窟の中の原稿用紙は、自分の「道」が現れるのをずっと待っていた。いくら待ったところで、問題そのものから、その問題を解く答えは見つけられない。前進を続けることを決意したプリンセスとフロベールこそが、レリックが認めた「守護者」となった。その後、プリンセス・シメストは遠方への旅行を計画しており、フローベルを誘って同行してもらおうと考えた。この世界には無風の場所もあるため、そのような場合にチャンピオンの健脚に頼るためである。そして、彼女はレリックが選んだ者は遠路はるばる訪れたフロベールだと森全体に告げることにした。彼女たちが幽談窟で経験したことを皆に説明するには複雑すぎ、シメストがプリンセスであり勇者である理由は、理解が難しいものだと考えたからだ。適切な時機が来たら、すべてを詳細に記して、全国民に書面で伝えると述べた。関連任務:2. オルビットオルビットは街全体が大きなオルゴールで、シムランカで最も栄えている場所である。祝福の森から「海上列車」に乗って、オルビット城に辿り着くことが出来る。城の広場に行くためには、駅からギアリフトに乗って向かう。街の星空の軌道上の星は音符である。オルビットの街はほぼギアと軌道で構成されており、積み木の小人たちが住んでいる。ここは国王(積み木衛兵によると「オルビット城の支配者であり、秩序と星々の守護者でもある、流星のもとに降臨されし我らが国王陛下」)によって統治されている。預言によると、国王はこの街を救わなければならないとのことだ。旅人たちがオルビットで国王と会うと、国王はの会長だと判明した。彼女は、何日か前にサーンドル河の子供たちに童話を読んであげており、それがきっかけとなり、シムランカに呼び寄せられた。テイワットに戻れるか分からない状態にも関わらず、彼女は人生にはサプライズがつきもので、楽しまなければ損だと考えていた。オルビットの最も高い位置には、預言の女神像が立つ星の庭がある。ここにある「空中列車」は星空へと飛び立つことができる。ここの「神託の柱」を特定の形に繋げることで、預言の女神から神託を乞うことが出来る。万物の軌道を司る預言の女神は「預言の女神の魔法」をオルビットに下した。これは預言の女神からの贈り物で、人生の軌道を外れた市民を元に戻すことが出来る。しかし、最近になってその魔法が頻繁に発動するようになった。そのせいで、その場に固定されたまま身動きが取れなくなったり、何かのループにはまったように何度も同じことを繰り返したり、魔法に異常が発生していた。異常に対処するためのヒントとして、大昔に女神が残した預言で「…星空に繋がるギアを動かすのだ。その時わしは舞い、皆の足元に続く軌道を千の星に還すだろう。」というものがある。これは、贈り物を回収するという意味に取れるため、一部の国民は不安から預言のギアを回すのに反対した。ナヴィアはそのような保守派を説得し、星空のギアを回すと、魔法の力は消えて、積み木の小人たちは人生を自分で歩いていけるようになった。テイワットの人々がシムランカと行き来できるようになると、は星の庭にある預言の女神像を見に来た。モナの師匠である「おばば」と像の見た目のギャップを感じたようだが、一つの世界の星空を構築したその力は「三倍偉大なる星学者(*1)」の名に相応しいと評した。モナがシムランカに訪れた際、シムランカの世界の運命は、テイワットを基にしていると気づいた。つまり、創造者は鏡や湖に映る姿の中にこの世界を創造したということだ。観測を続けていくうちに、シムランカの術式がどんどん見覚えのある師匠のものになっていった。オルビットの海上列車の駅近くには、「待侯の石室(*2)」がありが置かれている。オルビットの三大ファミリーの歴史の監督者、カペー、ポポラーノ、オービックは過去の真の歴史について長年口論をしてきた。三つのファミリーは、それぞれ旧日の悪龍とファミリーの起源に関する歴史を持っているが、どれが真実なのか誰も分からない。過去に悪龍の災いを鎮めたのは、どのファミリーなのかを明らかにして「最も尊きファミリー」を決めようとした。三人は、真の歴史を究明するために、誰かが偉大なるゼンマイを抜くのを待っていた。「ナレーション」の謎の声に従い、旅人とパイモンとがゼンマイを抜くまで、誰も抜くことが出来なかった。綺良々が初めてシムランカを訪れた際、稲妻の大きな妖怪を怒らせて、お腹の中に呑みこまれてしまったのかと思いながら、オルビット城の周りを彷徨って帰る方法を探した。その最中に気になる場所を見つけたため、旅人達と探索していると、ナレーションの声に導かれて侯爵の石室を発見した。そこで偉大なるゼンマイを抜いて、三人の歴史の監督者から「名誉侯爵」に任命された。三人の歴史の監督者は、旅人達をまず赤の監督者カペーのメモリアル聖地へと案内した。伝説では、そこは旧日の悪龍と戦った場所で、その死闘は昼も夜も関係なく幾日も続き、ついに悪龍を討ち果たしたという。メモリアル聖地には、真の歴史が綴られた手稿、世界を創造する設計図、魔法使いが書いた文字が眠っている。これは、歯車の最初の位置、本の最初のページに隠されている。創世の女神は、運命の女神の手稿を預言の女神の星空の下に置いて、いくつかの魔法陣を基に世界を生み出したと言われている。旅人たちは伝説の真偽を確かめるべく、ゼンマイを近くの台座の穴に差し込み、逆方向に限界まで回した。そして、神託の柱で伝説の魔法陣の形を結んだとき、真の歴史の聖なる一章であるを入手した。そこには、カペーの先祖フランソアが村人を集めて悪龍と戦ったことが記されていた。村人の中で、悪龍に抗う意思を示した大勢の若者は、女神の加護である「光の憲章」を得た。真の「勇者」を前に、火吹きや爪を封じられてしまった悪龍は、相手側の休憩や交代を見逃す他なかった。そうして人々が幾日も奮闘し続けた結果、ついに悪龍は投降したというものだった。次に黄の監督者ポポラーノのメモリアル聖地に向かった。ポポラーノのファミリーの台座は、知能型応答システムに守られており、三つの質問に正解することで扉が開き、台座が現れた。ポポラーノのファミリーの偉業は、知恵によって旧日の悪龍の宝物庫を暴き、その財宝を盗み取ったことだという。したがって、台座を含めた貴重な文化遺産は、すべてこの扉の向こうにあった。旅人達が謎を解き、魔法陣を再現すると、このファミリーの伝説も事実であることが分かった。入手したには、ポポラーノの先祖アントニオが、知恵を頼りに悪龍の全財産を奪ったことが記されていた。彼もまた、「光の憲章」の力を借りて、悪龍に問答決闘を挑み、武力を封じた。アントニオは問答決闘に勝利し、悪龍の命から一モラ引いた価値の戦利品を要求した。アントニオは事前に準備しておいた契約書を出し、悪龍の全財産を奪った。大打撃を受けた悪龍は、二度と彼の住む街を襲わなかったという。最後に青の監督者オービックのメモリアル聖地に向かった。そこで入手したには、先祖のガリレオとアルベルトについて記されていた。彼らはある日、お婆さんを手伝ったお礼に、小さな樽の酒を一つずつもらった。理由は分からないが、その酒には飲んだ者を巨大化させる効果があり、腰かけていた壁を押し潰してしまった。この出来事から、悪龍は大きすぎて自分たちが見えていないのではないかと考えた。二人は残りの魔法酒を飲み干して、悪龍よりもひと回り大きいサイズになり、悪龍に会いに行った。悪龍は怯えて逃げ出そうとしたが、ガリレオにしっぽをつかまれ、引き戻されてしまった。その後、二人と一匹は一夜を語り明かした。やっと龍と分かり合えたと納得した二人は家路についたのだった。三つの伝説がすべて真実だったことを、三人の歴史の監督者はファミリーの皆に共有すると言って、その日の活動を終えた。翌日、オルビット城でカペーが倒れているところが発見される。後頭部を叩かれ、エネルギー貯蔵盤の出力が乱れて一時間半は目を覚まさない状態となっていた。現場を調査していた首席顧問探偵は、後頭部を叩くなど、ゼンマイ油を強力接着剤にすり替える次に悪質な行為だと評した。探偵は、カペーは自宅の便器に後頭部を思い切りぶつけ、フラフラな足でここまで来ると、そのまま倒れたと推理した。その動機については、「最も尊きファミリー」をめぐる問題が一段落して和らいだオルビット城の空気に対して、新しい波風を起こそうとしたのではと推理した。旅人たちはその推理に納得せず、独自に現場を調査した。調査の結果、犯人は首席顧問探偵であり、これまでずっと彼らを導いてきたナレーションの声の主だと判明した。彼は、創世の女神が最初に作った意識であり、シムランカは運命の女神が描いた童話にすぎないことを、ずっと昔から知っていた。オルビット城の起源が三つある理由は、運命の女神が三つのバージョンの物語を書き上げ、そしてどれにするか決めきれなかったからだ。ところが、彼女の飼っていた猫が遊んでいるときに、物語を書いた三枚の紙を踏み抜いてしまった。その拍子に三つの世界が重なった。悪龍と子供たちの結末をどんなものにするか悩んでいた女神だったが、その場面を見て三つとも素敵だと考えた。探偵は、三大ファミリーがその真実を知れば、より深い真実を追求する欲が生じるのではないかと考えたが、ファミリーはその設定をすんなりと受け入れて、これまでと変わらぬ生活を続ける選択をした。探偵は、フィクションの世界で過ごしてきた日々、周りの者たちとの関係、そして「我々は本物なのかどうか」を知りたいと考えた。そのとき、旅人と探偵たちに運命の女神の声の残響が聞こえた。探偵は物語の枠を破りたいと願い、さらにちょうど探偵の近くには猫(綺良々)がいたため、今まで聞こえなかった声が聞こえたのだ。童話が子供たちにとっていい理由は、世界を理解するのに役立つからよ。童話は確かにフィクションだけど、その根底には世界の真実が凝縮されてる。善悪の設定が単純だったり、暗喩で闇を隠したりはしてるけど…童話が真実の世界を含んでるのは紛れもない事実。同じように、君たちも真実と呼べる存在なの。自分たちが「真実の一部」であることを知った探偵は、カペーを気絶させた罪について自首した。衛兵は、事件現場の検証、犯人が自首したという証拠、それから勇気ある行動を表彰するため撮影をする必要があると話した。その三つの目的を達成するために、三回も撮影をするのは面倒とのことで、一回の撮影で済ませた。その結果、犯人は厳粛に、旅人達は楽しそうに笑い、三人の監督者たちは笑わないという、なんとも変な写真が撮れた。*1:モナの名前の「アストローギスト・モナ・メギストス」の意味は「偉大なる占星術師モナ」。モナの師匠の名は「アストロマンサー・バーベロス・トリスメギストス」で、「三倍偉大なる星学者」を意味する。*2:マップ上のテキスト「見届ける者の盟約」では「侯爵の石室」と表現されている。関連項目:関連任務:3. 砕けた海3-1. ブロック村オルビット城方面から砕けた海に向かうと、まずはブロック村に辿り着く。ブロック村の「遠望灯台」は、旅に出た「冒険客」たちが村に戻るための目印となる。冒険客とは、冒険者であり旅行客でもある者たちのことだ。かつて、多くの冒険客たちが自らすべてを投げ出し、遥か遠く、天の果てまで続く旅路に出た。冒険客たちは小舟に乗り、星々が落ちる地、あるいは虹の向こうを目指して旅をする。そして帰りたいと思ったら、灯台が放つ光を辿って村に帰ってくる。村に帰ってきた冒険客の一部はおかしくなることもあり、そのような者は「価値」や「適切」といった言葉を、ずっと一人で呟き続けるようになった。彼らは綺麗な石や美しい絵、そして種を沢山スーツケースの中に入れて持ち帰ってくる。灯台の番人エスノワールの友人ローゼルは、最も勇敢で好奇心旺盛な冒険客であった。世界中を踏破したどころか、風車を載せた船で世界の外までを旅している。毎回、光が見えなくなるほど遠くまで進むが、光がどれだけ弱くても、灯台がそこにあることを知っているため、光を辿って村に帰れるのだという。帰り道を示す重要な灯台だが、ついこの間、ある巨龍が慌ただしくここを通り、灯台にぶつかってしまった。そして灯台は倒れたまま立ち上げられなくなってしまった。前述のローゼルも、出発前の計画では数日前には村に帰っているはずだったが、灯台が倒れてしまったせいで道に迷ってしまった。村の他の者は龍を見張る必要があるため、エスノワール一人で灯台を何とかするしかなかった。そこで、エスノワールは旅人に助けを求めた。しかし、灯台の天井の(ランプ)を固定するフックが衝撃のせいで緩んでいるため、ブロックを一つずつ解体し、新たに灯台を造り直すことも出来なかった。無理矢理解体しようとすると、ランプが転がり落ちてしまう恐れがあるからだ。エスノワールは、倒れた灯台を元に戻すのではなく、灯台よりも高いところにランプを吊って、遠くへ旅に出た冒険客たちに光が見えるようにしてほしいと頼んだ。旅人とパイモンが「囁きの島」にてランプを空に吊るすと、冒険客たちはその光を見つけることができ、ローゼルもエスノワールの元に帰ってきた。ローゼルは旅で集めてきた新しいサンプルのことを話し、エスノワールは村に突っ込んできた巨龍の話をした。ローゼルは、またここを離れて旅を続ける意向を示した。しかし、エスノワールは行かないでくれと懇願した。旅から帰ってきた冒険客には、タペストリーと帽子の「価値」にしか目を向けなくなり、どこが一番美しいのか、どこの作りが一番精巧なのかを一切気にしなくなる者がいるからだ。ローゼルは、それが旅がもたらした変化だという事実を認めつつも、怖がりながらも感謝していることだと伝えた。ローゼルは外の世界の美しさについて話し、一緒に旅に出ようと誘った。砕けた海の滝の裏側には悪龍ドゥリンの巣がある。旅人とパイモンはを使って滝の流れを止めて、巣に入っていった。ドゥリンと戦って話をした後、旅人たち一行はドゥリンを祝福し、共に砕けた海に戻った。その後、ドゥリンとは一緒にボートを作り、の提案で「ドゥリン号」と名付けた。テイワットの人々がシムランカと行き来できるようになると はドゥリンと仲良くなり、一緒にかくれんぼをして遊んだ。ドゥリンがシムランカだけでなくテイワットの世界を見てみたいと言うと、クレーはいつかモンドの家まで遊びに来るように誘った。関連項目: 関連任務:3-2. 砕けた積み木鉱山ある日、積み木鉱山から巨龍がいきなり飛び出してきた。その龍は家屋をたくさん踏み潰し、山を壊した。そのせいで、冒険客たちは山で船を修理したり道具を作ったりできなくなり、旅の出発地を変えざるを得なくなった。住民たちは巨龍を追い払い、村を守ろうとした。巨龍が空を駆けるたび、椅子や机、フォークとスプーンを手に、村から離れろと警告し続けてきた。旅人とパイモンが倒された灯台のを吊る場所を探しているとき、最も高い場所にある島で、木の世話をしているパニュールという積み木の小人と出会った。彼は「囁きの島」にて、島にいる女神様に貢物を捧げれば、願いを叶えてくれるらしいと語った。パニュール自身もその島で貢物を捧げて、ショヴィニェと一生友達でいたいと願った。以前まで、パニュールとショヴィニェは一緒にその島に住んでいた。二人で木の世話をしたり、お茶を飲んだり、喋って過ごしていた。しかしある日、ショヴィニェは遠くへ旅に出た。戻って来たショヴィニェは激変しており、別人のようになっていた。それからショヴィニェはだんだんおかしくなり、変なことばかり呟くようになって、ふさぎ込むようになった。村の一番古い伝説によると、女神は勇敢な者を好むため、勇敢な者が己の勇気を証明する貢物と共に願いを捧げれば、女神様は応えてくれるという。パニュールは勇気の証明として、龍の鱗を一つ持って行って願い事をした。そうすると女神の彫像がとても眩しい光を放ったが、ショヴィニェはまったく変わらなかった。ふさぎ込んで、植木鉢から出てこれないままだった。パニュールは、ショヴィニェは怒って会話を拒んでいると考えた。旅人とパイモンがショヴィニェを見つけると、彼は己の「居場所」を見つけたいがために、植木鉢の花になっていた。植木鉢の花でいる限り、常に安心できる「居場所」を持てた。しかし、ショヴィニェは冒険客であり、旅以外でどのような価値ある事が出来るかが分からなくなってしまった。「居場所」と「旅」、一体どちらが大切かを悩んでいた。ショヴィニェは、パニュールからの質問に誠実に答えた結果、答えがパニュールを悲しませたのかもしれない、または今の花の姿が気に入らないかもしれないと考えた。自分のことなんてうんざりで、きっとまだ自分に対して怒っていると思っていた。このように、お互いが「相手が自分のことを怒ってる」と誤解した状態であった。旅人が植木鉢のショヴィニェを連れてパニュールのところに行くと、二人はようやく会話をして誤解が解け、お互いに永遠の友達であると確かめ合った。関連任務:3-3. 囁きの島囁きの島は世界の果てにあり、かつてシムランカの人々は「運命の女神」に自らの願望を打ち明けに訪れていた。旅人とパイモンはこの島で、遠望灯台のランプを空に吊るように女神に願うためたに訪れた。願いを叶えるために、三つの彫像に「祈り」「鎧」「武器」の貢物を捧げる必要があった。「祈り」はランプそのものである、「鎧」はパニュールが捧げた、「武器」はを捧げ、女神像に願い事をした。そうすると空でランプが眩しく輝きはじめ、再び冒険客たちの帰り道を照らすようになった。島の中にはシムランカを創った女神達の隠し小部屋がある。ここには、運命の女神の「未完成の手稿」が閲覧可能である他、夏季に開催された限定イベントの思い出の品が置いてある。シムランカの思い出の品に加え、金リンゴ群島で使われた品々、ヴェルーリヤ・ミラージュにあった品々がここに収められている。「未完成の手稿」昔々、山々にお宝や鉱石があふれ、星々が長い列を作り、夜の夢が色鮮やかな色彩を持っていた頃…あるオコジョの娘が(それか白鼠?白兎?まぁいいや、後で決めよう!)豊かで穏やかな小さな町で暮らしていた。ご近所さんや友達は彼女を「ネージュフルール」と呼んだ。(元の名前は…それも後で考えよう!)「ネージュフルール」の純白の毛皮は、永遠に溶けない山頂の雪のように、混じりけがなかった。その瞳はきらめく夜空のようでも、音なき光のようでもあった。明るく澄んだ声は、まるで見えざる手がつまびく優雅な楽器や、グラスに注がれる淡い金色のワインのように響いた…町の人々は毎日彼女に会いたがった——たとえ、簡単な挨拶を交わすだけでも。だが「ネージュフルール」は人々の称賛や宝物の華やかな光を浴びるうちに自分自身を見失い…ついには自分の本当の名前さえ捨ててしまった。(よし、問題解決!)「手土産は?」ネージュフルールは大儀そうに、扉を少しだけ開けた。華奢な腕に巻かれたルビーのブレスレットだけが扉の隙間からまばゆい光を放っている。「それは…」客は顔を曇らせた。バンッという音だけがして、小さな家の扉は再び閉ざされた。真っ白で高貴な、人々の憧れの的であるネージュフルールは化粧台の前に戻って、「誠意」ある次の崇拝者の訪れを待った。彼女の夢は、理想の夫を見つけることだった。だが彼女を娶りたいならば、この世で一番高価な財宝を手に入れるしかないのであった…その日、各地を渡り歩く猫の紳士が町にやって来た。遠い北国出身の彼は、みっしりとした長い毛をまとっていた。一目で手入れが行き届いていると分かる毛並みだ。熱心に手入れしすぎて、近づけば、少し前にどんなグルメを楽しんだのか嗅ぎ分けられるほどである。(うちの猫も今、ちょうどあたしの上に乗って毛づくろいしている…魚臭い…)。彼のヒスイのような瞳は、常人を遥かにしのぐ知恵を秘めていた。親切な町の住民は、その旅人を迎え入れた。彼はビールを三杯飲み終わる頃には町の噂を知り尽くし、翌日の天気予報の情報も五種類以上手に入れていた。中でも一番彼の興味を引いたのが、「ネージュフルール」に関する噂だった。「どこへ行けば、その美しいレディに会えるのですか?」「いや、やめといた方がいいと思うぞ。」「それはまたどうして?」「ネージュフルールさんは貴重なお宝が大好きで、ここ数年は好みがうるさくなる一方だ…おまえさんが巨万の富を持ってない限り、諦めた方が身のためだ。」猫の紳士は緑色の目をきらりと光らせた。トントン。猫の紳士は、ネージュフルールの小ぶりな家の扉をノックした。「手土産は?」気だるい瞳が、扉の隙間から猫の紳士を値踏みした。「もちろん、ネージュフルールさんのために最上級の贈り物を用意してきました。きっとあなたの天性の麗しさに、更なる美を添えてくれることでしょう。このネックレスは北のメノウ、南海の真珠、西域の琥珀を埋め込んだ、わが一族の秘宝です。私は長老の命により、この世で最も美しく高貴な方にこれを献上すべくこの世界を旅してきました。ネージュフルールさん、あなたに出会えてとても光栄です。あなたこそ私の探し求めていた運命の人——どうか受け取ってください。」扉の隙間からまばゆい光が射しこみ、豪奢なネックレスがネージュフルールの瞳を鮮やかに照らした。「中々いいわね。私にぴったりだわ。」ネージュフルールは得意げに言った。「実際にお目にかかって、あなたの類いまれなる美しさにはどんな宝飾品も敵わないと思いました。それでも、これをつけて差し上げることをお許しください。」深々と腰を折り、前に一歩進み出た猫の紳士は、危うく扉の隙間に挟まれそうになった。「祝福と祈りの儀式を執り行わせてください。この贈り物が私の去った後も、月のようにキラキラと輝くように。」「いいわ。」ネージュフルールは称賛を浴びながら、なめらかな首元を露わにした………それから後、ネージュフルールが人々の前に姿を現すことはなかった。ある者は、「小さな町の平凡な暮らしに飽きた彼女は、きっと単独でお宝を探す旅に出たのだ」と語り…またある者は、「彼女は遠い国から来た猫の紳士という理想の夫を得て幸せに暮らしているんだ」と語る。なぜなら、町を出る猫の紳士とすれ違った時、ネージュフルールの清らかな香水の匂いがしたと——そう証言した者がいたからだ。(うーん…この話は子ども向きじゃないかな?考え直しましょっと…)

背景知識

シムランカの創造はるか昔、出身の有名な作家での一人である(コード「M」)は、魔法の森に住む折り紙の動物を主役にした物語を描いた。彼女の友人(コード「A」)はこの物語に惹かれ、物語の世界を自分の足で歩き、自分の目で見てみたいと思った。アリスは(コード「B」)を誘い、アンデシュドッテルの許可を得て、シムランカという世界を作った。魔法と物質を司る「」が住民たちに命を与え、草木や山水はそれにより形を得た。「シムランカ」は女神の加護により、数多の世界で存在し続けた。その後、星と軌跡を司る「」が現れて、星空を操り、世界を動かした。シムランカの運命は、テイワットを基にしている。シムランカはテイワットの投影であるため、投影されたシムランカの運命はテイワットにも影響を与える可能性がある。は魔法によってオルビットに贈り物を下した。これにより、人生の軌道を外れた市民を元に戻すことができるようになった。例えば、落ちて木のブロックになりそうな時などに魔法が発動する。その場所では時間が止まり、正しい軌道に戻すことで、危機から救うことができる。最後に物語と願望を司る「」が現れて、不滅の愛と灼熱の憎しみをもたらし、死と希望とは何かを人々に伝えた。彼女は紙の動物、積み木の小人に加えて、ドゥリンを作った。の作ったテイワットのと同様に、彼にも悲しい運命が待ち受けていた。ドゥリンが触れたものはすべて積み木になり、彼が休んだ場所は、草すら生えない。シムランカの人々は、ドゥリンを恐れた。の静止を振り切って、はドゥリンを創った。「ドゥリン」という名を与えることで、創った子のシムランカでの運命は、多かれ少なかれテイワットの「鏡像」となる。しかし、少しでも可能性があるなら、ドゥリンはテイワットでの悲しい結末とは別の人生を歩んでほしいと考えた。は他の女神ほど寿命が長くないため、死んでも星になって守ってあげるとドゥリンに伝えた。…ごめんね、あたしの子。あたしの寿命は友人たちほど長くはないし、この絵本のようにも長くはない…だから、ずっと君の傍にはいてあげられないかもしれない。大丈夫、大丈夫よ。あたしが死んでも、シムランカの星になって君たちを守ってあげる。だから寂しくなったら、空を見上げて。この世界を見ておいで、あたしの子よ…みんなと仲良くなりなさい…近い将来、君にはきっと素敵な友達ができる。これはあたしから君への祝福。この世界を…お願いね…ドゥリンは誰かを傷つけようと思ったこともないが、ドゥリンの体は大きく、一つの場所に落ちただけでも大きな足跡が残り、シムランカの人々は皆彼を恐れた。一匹の子モモンガだけは、過去にドゥリンが花を摘んであげたことで、恐れずに食べ物を持って来てくれた。しかし、二人が一緒にいるのを見た母親は、ドゥリンが子モモンガを攫おうとしていると勘違いした。ドゥリンは、シムランカの星になると言って逝ってしまったを恋しく思い、空に浮かぶ星を眺めていた。ある日、積み木鉱山の作業員が深く掘りすぎて、次のページの世界まで貫通してしまった。積み木の小人たちからすると、ある日突然、巨龍が積み木鉱山から現れて、「世界の果て」をバラバラにしたように見えた。その後、ドゥリンは母親の恋しさから、オルビットの街の空に浮かぶ星を奪おうとした。オルビットの住民は、「悪龍」討伐のために多数の兵を派遣したが、生きて帰還した者は一人もいなかった。ドゥリンは、シムランカの住民に自分は受け入れられないと思うと共に、「自分の存在を歴史から消し去りたい」と願った。祝福の森の救済シムランカのドゥリンがに自分の存在を消したいと願ったとき、ちょうど彼女の童話を手に持つ者がテイワットに何人かいた。彼らは皆、高潔で善良な魂の持ち主だったため、に選ばれ、シムランカを救うことになった。はオルビットの国王の役割、は森の妖精の役割、は勇者の役割を担った。古い本を箱の中に敷いて寝ていたは「長靴を履いた猫又」の役割となった。旅人とパイモンは物語上の役が無い状態でシムランカを訪れた。旅人は差出人の書かれてない本を受け取り、開けてみると、突然シムランカの予言の崖に飛ばされてしまった。この本は、魔女が二人に対して贈った本だと示唆されている。旅人たちがシムランカを訪れてすぐ、ベルウインド王国が危機的状況にあると分かった。空を覆い隠す悪龍が降臨し、それ以来、森のインク酒場はなぜか扉を閉ざしたままだという。ここでは森の生命維持に欠かせぬ魔法のポーション「」を提供しているため、森の住民にとって大変大きな災いであった。ニィロウはシムランカに来ると、が森の動物に命を吹き込んだという「祝福の小屋」に辿り着いた。小屋にある本を読むと、酒場を修理するための魔法に関する僅かな記述を見つけた。「『アブラカダブラ』とは『我が言葉通りに創造せよ』という意味である。この世界は言葉によって構成されており、誰もが神秘の法力を手にする可能性を持つ。」…ニィロウ、旅人、パイモンはインク酒場の再開のため、ふとっちょネズミ達の配管工事、モコモコ駄獣のシトラスの材料集め、紙カエルのコーラスグループの演奏の練習を手伝った。ニィロウは魔法の使い方を探るため、本のページからふとっちょネズミに命を吹き込み、パティサラと名付けた。魔法の使い方を理解したニィロウは、森の中を流れる草花や木に宿る魔法や、皆の体の中を巡る魔法を感じた。しかし、インク酒場の地下にはがらんとした空間があって、何の魔法も感じられなかった。地下を調べると、そこには魔水を入れるための「空のインク瓶」があることが分かった。小屋にあった本から魔水の材料を特定し、魔法をつかってを精製した。この魔水を地下の空のインク瓶のそばに置き、ニィロウが魔法をかけると、インク酒場は元の姿を取り戻した。関連項目:関連任務:オルビットの救済オルビット城は祝福の森よりも問題が山積みだった。悪龍が空の星を盗み、「預言の女神の贈り物」に異常が現れた。積み木小人たちがその場に固定されたまま身動きが取れなくなったり、何かのループにはまったように何度も同じことを繰り返したりするようになった。さらに、その隙を狙って、野外の魔物が街に入りこんでしまった。旅人たちは、悪龍に盗まれた星を見つけ、「空中列車」を使って空に戻し、城の魔物も追い払った。女神の贈り物の異常への対処は、が大昔に残した預言が拠り所となった。「…星空に繋がるギアを動かすのだ。その時わしは舞い、皆の足元に続く軌道を千の星に還すだろう。」この預言は、女神の贈り物を回収することを意味していた。「預言の女神の贈り物」はオルビットの国民にとって大事なもので、命を守り、傷つかないようにしてくれるものだ。国民の中には、それを失う覚悟ができていない者もいた。彼らはその一歩を踏み出すのが怖くて、他の解決方法に期待した。は保守派の妨害を無視してギアを動かすことも出来たが、オルビットの未来は国民が決めるべきと考えた。過激な保守派はギアを動かすことに反対し、星を投げ捨て、「神託の柱」の魔線を奪った。保守派はナヴィアの元へ詰め寄り、衛兵は彼らを追い払おうとしたが、ナヴィアはそれを制止し、保守派たちと対話した。ナヴィアは、が預言を残した意図は、女神はこの世界やシムランカの民を愛しており、自分で自分の道を選んでほしいからだと伝えた。親鳥が小鳥をずっと背負ってたら、小鳥はいつまで経っても飛べないでしょ。きっと、預言の女神もいつか手放さなきゃならない日が来ると知ってたのよ。子どもに自分で判断や選択をさせて、その結果に責任を持たせる…それでこそ、子供は独立できる。両親がそばにいなくても、人生を自分で歩いていける。これを聞いた保守派たちは、尻込みすることを辞め、勇気をもって預言を受け入れることにした。ナヴィア達がギアを回すと、オルビットの空は星々で輝いた。魔法の力は消えて、積み木の小人たちは人生を自分で歩いていけるようになった。ナヴィアは、人助けのための組織「棘薔薇の会シムランカ支部」を創設することを提案し、保守派のビゼルトを支部長に任命した。この組織は、ナヴィアと旅人が悪龍討伐に行ってる間、衛兵隊と一緒に住民を支える組織となった。関連項目:関連任務:「悪龍」ドゥリン翌日、、旅人、パイモンはオルビット城の駅から海上列車に乗って、悪龍の巣がある「世界の果て」へと向かった。列車が走っている途中、崖に差し掛かったところで突然線路が途切れ、一行は崖から落ちてしまった。落ちる途中で、この世界から抜け出す方法を探していたが四人を助けた。旅人は落下中に気を失っているとき、がドゥリンに語った言葉を聞いた。「この世界を見ておいで、あたしの…」「…みんなと仲良くなりなさい。」「…お願いね。」放浪者を仲間に含めた旅人一行は、ドゥリンの巣に、積み木の小人たちがたくさん居るのを見つけた。彼らは、過去に鉱山にいた人や「悪龍」の討伐に来た人たちで、ドゥリンは彼らに危害を加えず、仕方なく巣の中に放置していたのだった。巣の中で旅人たちは、ドゥリンの誕生の記憶、の言葉、そしてシムランカの民に拒絶された苦しみの記憶を見た。旅人たちはドゥリンと話ができないか試そうとした。しかし、ドゥリンのもとに訪れる人々はドゥリンを討つことが目的で、それがずっと続いていたため警戒しており、仕方なく一戦を交えることになった。ドゥリンを弱らせたあと、ついに対話に成功する。ドゥリンの願いは「自分の存在を歴史から消し去りたい」ことではなく、「シムランカの皆と一緒に暮らす」ことだという本音を引き出した。ニィロウは、ドゥリンに目を閉じてに本当の気持ちを願うように伝えた。旅人たちは共に「言葉」の魔法で祝福を与え、ドゥリンは可愛らしい小さな龍の姿「ちびドゥリン」に変わった。その後、ちびドゥリンと放浪者は、以前大きな足跡を残してしまった祝福の森にモモンガたちの新しい家を建てた。森の住民たちは過去の不和を覚えていたが、新しい家を建ててくれたことに感謝し、歓迎会も計画しているとのことだった。ちびドゥリンは続けてオルビットで皆に謝罪し、罪滅ぼしとして積み木鉱石と植物油をたくさん渡した。大半は謝罪を受け入れたが、今後の行動を見て判断する必要があると言う者もいた。最後に、ちびドゥリンとニィロウで一緒に作ったボートに「ドゥリン号」と名付け、放浪者とちびドゥリンはテイワットに向かった。放浪者がちびドゥリンの記憶を見たとき、から、ある預言を聞いていた。「R」の子は、いつの日か復活するよ。ちびドゥリンの運命は、テイワットのの運命の「鏡像」となっているため、前者は後者にも影響を与える可能性がある。の創造物であるがドラゴンスパインを観測すると、以前に比べてドゥリンの心臓の動きが徐々に活発になってきていることが分かった。アルベドは最悪な場合も含めて、様々な状況に対応するためにいくつかプランを用意するつもりである。しかし、アルベドはドゥリンの過去を知っている身として、事態が悪化することを望んでいない。つまり、ドゥリンの心臓が元のように動き出したとき、その時復活するのは「悪龍」ではないことを望んだ。アルベドは、ドラゴンスパインのドゥリンが復活する日が来たら、ちびドゥリンと放浪者に力を貸してほしいと頼んだ。関連任務:

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出典: HoYoWiki (HoYoverse)

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