往日の海
地域
世界百科
栄華の褪せた古き城、海溝に沈んだ廃墟の中、遠く忘れられし楽章は再び奏でられ、過去に終わりを迎えた物語も新たなページを開こうとしている…
ステータス
名称: 往日の海 · 種別: エリア · 国: フォンテーヌ · 実装バージョン: 4.6
サブエリア
旧ポルタス・アンティクスここはかつて帝国で最も賑やかな港だった。栄光のフォルトゥナ号が停泊し、帝国の至高無上の権威を知らしめていた。船が御道に沿って海を支える柱を通り抜け、フォルトゥナ号が停泊している巨大な港に入ると、まず目に飛び込んでくるのは天高く聳える塔だ。レムリアの塔は高天の教えを聞くためではなく、高海の諸島間を往来する船を導くために建てられた。塔は現実と夢の交差点に建てられたという。船乗りたちが海の魔物の誘惑で眠りに落ちても、鐘の音に沿って霧を突き抜ければ、レムリアへの航路を見つけられる。あるとき、調律師と意志を持った大楽章「フォボス」は、神王とヴィシャップのプリンケプスによるフォボスを破壊するための秘密の計画に勘付いた。ボエティウスはスキュラを謀略に嵌めるため、そして、北境の蛮族(フォンテーヌ人)が襲撃して会談を妨害することを防ぐためという理由で、ポルタス・アンティクスを封鎖するよう命じた。龍の裔が秘密の計画の実行のためにカピトリウムに向かう際、ここは通過後に封鎖され、七重もの防衛線を敷き、あらゆる退路を断った。加えてカピトリウムへの入り口にあたるヤヌスの門も封鎖した結果、ヴィシャップ達は閉じ込められ、戦いの末にスキュラは数千年間封印されることになる。スキュラを縛り付けた枷は三か所に繋がっており、そのうちの一か所が、ここ旧ポルタス・アンティクスである。レムリアが滅亡した後、フォルトゥナ号の帆柱は折れて、神像は跡形もなく消え、魔像たちの墓場と成り果てた。かつて、果てなき海霧を散らした銅鐘が、長き歳月と錆に食い尽くされていないことを願うばかりである。時は現在に移り、ボエティウスによって乱された楽章の影響で過去と現世の境界線がぼやけ始めた。のペトリコール町の住民は、魂と引き換えに一時的な身分や記憶を「楽章」から与えられ、夢うつつのような状態となってしまっていた。空想クラブのメンバーであるメカントルとバビスは、レムリアの研究員の身分と記憶を与えられた。メカントルは「空中水路」の研究員、バビスは不思議な巡水船の研究員の記憶を見た。その研究員の肉体であった魔像は、この旧ポルタス・アンティクスに横たわっていた。二人の研究員は生前、研究に没頭し、それを至福と感じていたが、彼らには研究者にとって絶対に欠かせない「空想」が欠如していた。たとえば、研究者の思考が地形に沿って流れる川だとしたら、「空想」は川の中でアイデアのしぶきを上げてくれる岩と言えるだろう。なぜ鳥は飛ぶのか?なぜ樹は伸びるのか?なぜ雨は空から落ちるのか?なぜこの世界には色があるのか?ふとした時に浮かぶ「空想」がないと、研究は死んだ川と同然なのさ。「空想」とは、すべての研究者が絶えず追い求めながらも、その掴み方が分からないアイデアの種のようなものだ。あの二人の研究者の知識や能力に疑いの余地はない。しかし長い研究の日々において、彼らは「空想」をしたこともなければ、他の物事に興味を示したこともなかった。バビスは、レムリア人の記憶の中で彼の考えを聞いている間、巡水船が水に腐食しまうのを遅らせる方法を少なくとも三つ、船体の外観を改善する方法を二つ思いついた。そこからさらに思考を広げ、それらのアイデアを組み合わせれば、水上を素早く運航する小型艦船を造れるかもしれないという考えにも至った。メカントルは、水路建設の細部の話からインスピレーションを得た。山と山の間に大きな橋を掛け、様々な大型輸送車が通れるようにしたらどうかと構想を立てた。二人は、レムリア人の研究員が自身の研究以外に一切興味を示さず、他のアイデアを思いつくこともなかったことを哀れんだ。二人は記念として研究員の成果を頭の中に持ち帰り、彼らの構想に沿って、研究を続けることにした。また、旧ポルタス・アンティクスの水中には、すべての研究プロジェクトを統括していた「レムリア科学院」の院長の石像が沈んでいた。彼の身分と記憶を与えられたのは、これまで数多くの人を意のままに操ってきたグルンデラントという人物だった。レムリア人の影となったことで、他人に操られる側のつらさを身をもって経験した。この経験を教訓に、グルンデラントは心を入れ替えることを決意した。調律師の生き残りで黄金ハンターと呼ばれた、旅人、パイモンがペトリコール町の人々を救うために往日の海にやってきたとき、このサブエリアでエストという名の魔像に出会った。エストはレムリアの水没後にカッシオドルに付き従い、ファントムハンターとなった者の一人だと推察される。エストの子孫も同じくエストという名で、彼はペトリコール町に住んでいたが、レムリア人の血を引いているため、ペトリコール町の住民の中でも唯一夢うつつとならず正気を保った。旧ポルタス・アンティクスでは古代の楽譜「レックス・トレメンデ」を入手できる。これは、で演奏することができる。喜べ!賛美せよ!鐘が鳴り響き、黄金、香料、遠方の絹はここに集まる。これは憂いのない良き時代…しかし、この幸せな日々は、本当に永遠に続くのだろうか?英雄の王は、眉をひそめた…関連項目:パレス・カエサレウムこのサブエリアは、かつてパレス・カエサレウムと呼ばれていたが、今では廃墟しか残されていない。第六『楽詩』軍団は、数千年もの間、毎日ここを守り続けてきた。かつては多くの者がここを守っていたが、時が経ち、一人を残して他の皆は去ってしまった。去った者たちは、悠久の歳月の中で、ある日執着と恨みを手放したのか、徹底的に執着と恨みに取り憑かれて責務を放棄し、無意味な殺戮に身を投じたかの二択だ。遥か昔、彼ら第六軍団の兵士は、ヴィシャップたちから王都を守っていた。ヴィシャップ達との戦いの歴史がなぜか「楽章」に記され、ここで歌劇のように上演されていた。第六軍団のアエティウスと姉のプラキディアは、門の前でヴィシャップと戦い死んだという記録が残っている。記録には、第六軍団に脱走兵はおらず、最後までここを守り、アエティウスたちは文明と死を選んだと記されている。当時の魔像軍団は、文明を守って死ねることは、この上ない栄誉だと考えていた。また、かつて第六軍団は大調律師ユーレゲティアに従って未開の北方を鎮撫したとのことだ。パレス・カエサレウムでは古代の楽譜「ディエス・イレ」を入手できる。征服を象徴する戦鼓と共に、黄金の軍団は太陽のように輝いた。陽の光の下、憂いなどみじんもあってはならないはず…運命の贈り物は、再び運命に奪われるわけにはいかない。これが王の選んだ正義の道。たとえ、臣民たちに理解されないとしても…ホルトゥス・ユーレゲティスホルトゥス・ユーレゲティスは、レムリアの大調律師の一人、ユーレゲティアにちなんだ名と推測される。彼女はかつて魔像軍団を率いていたようだが、レムリアの水没より前に命を落としたと推測される。また、彼女の血は、スキュラを封印した三本の枷に利用されたと推測される。(*1)願わくばあなたの音律が安らかならんことを。善良なユーレゲティア、わが同僚、わが親友、わが姉妹よ。たとえあなたの慈悲が忘れ去られても、あなたの名前が忘れ去られても、ここの花々はあなたのために咲くでしょう。お眠りなさい、もう過去のことで悩む必要も、未来のために涙を流す必要もありません。これまで通り笑ってください。——ウラノポリスのウラニデス*1:MAP上の「古き碑文」のテキストから推測される。日本語版からはそのように読み取れないが、英語版ではEuergetia's bloodと表現されている。...The three chains forged of the exalted Harmost Euergetia's blood and (indecipherable) bone...関連項目:ヤヌスの門かつてヤヌスの門を抜けた先は、王城の外郭「マキモス」へと続いていた。そこはの勇敢な戦士たちが暮らす街だった。巨大な神殿や闘技場は、都市の栄光と勝利を記念し、巨石で築かれていた。高くそびえる堅固な壁は瑠璃と黄金で飾り立てられ、青銅と大理石の彫像が至る所に置かれ、市場には金や香料、各地の特産品が山積みになっていた。このヤヌスの門は、王城の外と内を隔てる壁だ。かつてと楽師たちが作った楽章は、ヤヌスの門を通る金色の水路を辿って、レムリア全域へと広がっていた。神王レムスとの秘密の計画の一環として、レムスはフォボスを自滅させるための最後の楽章「鎮魂曲」をスキュラに託した。計画では、スキュラはヴィシャップの大群を率いてヤヌスの門を突破し、王城に攻め入る手筈となっていた。この計画を知った意志を持つフォボスとは、スキュラに対して、レムスの命令により全軍抵抗を諦めると嘘をついた。ヴィシャップ達がヤヌスの門につくと、レムリア人たちは門を封鎖して、かつ退路を断った上でヴィシャップを襲ったと推測される。その結果、スキュラが黄金の宮殿に着いたときには、荒れ狂う波は街を丸ごと呑み込み、ヴィシャップ達は逃れることができなかった。そしてボエティウスはスキュラを高塔の下に封印した。数千年後、、旅人、パイモンはスキュラの封印を解いた。レムスの最後の計画を完遂し「鎮魂曲」を奏でるために、スキュラはヤヌスの門の封印を解いて、皆を首都の中心部へと導いた。関連項目:アルタ・セミタアルタ・セミタはヤヌスの道を抜けた先のエリアで、黄金の宮殿へと続いている。輝かしいイコルはかつて、金色の水路に沿って北の大湖へと流れ込み、正義と幸福を高海の至るところに届けていた。が水没してから数千年が経ち、今や水路はバラバラになってしまった。アルタ・セミタの北には、絵の形で記録された「楽章」の一つがある。楽章の力を解き放つために、角笛と壁画にある絵を一致させ、鳥の幻影を正しい位置に戻す必要があった。これらの散らばった楽章の力を借りて、旅人たちは水路を修復した。水路を修復して輝かしいイコルが流れるようになると、その金色の水路が旋律を奏で、黄金の宮殿の門が開かれた。その旋律は、レムスの美しい旋律がカピトリウムから全土に流れていた頃を彷彿させた。諧律院諧律院には、二つ目の絵の形で記録された「楽章」がある。かつてレムスの麾下であった楽師たちは、このメロディーを岩や石垣に描いた。今となっては、金の蜂のみが「楽章」の呼びかけに従っている。旅人たちは鳥の幻影を正しい位置に戻し、水路を修復した。カピトリヌス山マキモスを抜けた先のカピトリウムは、の中心街だった。芳しい香りが漂い、あちこちで心地よい歌声が響いた。芸術家たちの楽園であり、優れた智者と音楽家だけがここで暮らすことを許されていた。その中でもに奉仕する機会が得られるのはごく少数であった。劇場と宮殿は最も調和のとれた形で構築されており、柱と丸天井には華麗で複雑な彫刻が施された。こうした建物の中心にあるのが山のように高く大きな銅柱で築かれた金色の宮殿で、偉大なレムス王はこの宮殿の中央に座り、帝国の隅々から伝わってくる楽章や音符の一つ一つに耳を傾けていた。帝国のどこかで不協和音がしたら、神王はすぐに琴の弦をつま弾いて正し、帝国全体が奏でる楽章を完璧なものにしていた。カピトリヌス山の地下洞窟には、中庭のような空間がある。ここでは、シネアス(「帰らぬ特使」)という地方伝説が待ち構えているほか、古代の楽譜「コンフターティス」を入手できる。審判の角笛が鳴り響く。運命の裁決に抗うことはできない。そう、たとえ神であっても逃れられない…審判の日が訪れた時、世界はどう戦慄するのか?すべての人に罪はある。人の主も例外ではない。あらゆる罪が清算されるのだ…関連項目:ドムス・アウレア黄金の宮殿は巨大な船(フォルトゥナ号と推測される)を改造して建てられた。かつては金色のフォルトゥナ号に乗ってメロピスに降り立ち、文明と秩序をの地にもたらした。彼は人々に耕作の技術を教え、土地を耕地に変え、巨石で神殿と都市を築き、人々が住めるようにした。そして何より重要なことに、王は人々に音楽と芸術を教え、人間を他の生物から切り離し、万物の主人であるという自覚を持たせた。黄金の宮殿は、大楽章を演奏するためにデザインされた巨大な楽器であり、大きなオルガンのような形をしている。かつては、宮殿から伸びている水路を通して、楽章が全土に広がっていった。レムスが最後の楽章「鎮魂曲」のために自らを犠牲にしたあと、は水没したが、調律師はその生き残りとなった。ボエティウスは数千年間、宮殿に逃げ隠れて時の摩耗から逃れた。この宮殿は、「永遠の都」を目指したレムリアの意志によって守られていた。そしてその間に、少しずつ大楽章「フォボス」の力を身につけていった。そうして彼は、楽章の力によって自らの魂を具現化した黄金の宮殿を創り出した。ボエティウスは現実世界で屈強な身体を用意し、彼の黄金の宮殿で「肉体を得る」儀式を行って新しい神となり、レムリアを復活させようとした。旅人がと共にドムス・アウレアでボエティウスを打ち倒したとき、ドムス・アウレアの安息の殿堂に辿り着いた。旅人たちはフォボスを破壊し、神王レムスの最後の楽章「鎮魂曲」を奏でることで、レムリア人のすべての魂を海に帰した。
背景知識
諧律のカンティクルはかつてがメロピスと呼ばれる土地に降り立ち建国した。レムリアの時代よりさらに前に起きた大洪水の生き残りである予言者シビラは、レムリアの建国と繁栄、その後の正義による滅亡を予言した。レムスはその予言に対抗するために「楽章」を創った。楽章とは、人の記憶と人格を音符の形で編み込んで旋律を作り、その中に人の魂を宿らせそれらの願いを叶えるものだ。金の蜂シビラは「楽章」を掌握することは、すなわち「運命」を掌握することだと伝えた。楽章を創ったレムスは、それらの旋律を水に溶けぬイコルに注入した。このようにしてレムリア人は体は石で、血液にはイコルが流れる「魔像」となった。そして、人々が楽章を奏でることで、自らの運命を掌握できるようにと願った。しかし、人々は運命の重荷に耐えられなくなり、神や権力階級に導きを乞うようになった。人々の願いに応え、レムスはすべての旋律を最も壮大な楽章に織り込んだ。すべての人に幸福をもたらすべく生み出されたその楽章の名こそ「フォボス」であった。レムスの計画では、楽章はすべての人のために最善の旋律を紡ぎ、千年後もなお続くはずであった。そしていつか、フォボスの導きに頼らずとも、人々が自らの楽章を奏でられるようになると信じていた。徐々にレムリア人は、全能の至尊レムスと無謬の予言者シビラが作った楽章に全幅の信頼を寄せ、ただただその旋律に従うだけになっていった。そのせいで、フォボスの旋律が途切れると、市民は恐怖と困惑に溺れるようになった。フォボスがレムリアを崩壊に導いていることに気づいたレムスは、大楽章フォボスを消し去ることを決意する。彼は、自身の魔神としての命と引き換えに、フォボスを自滅させるコマンドとなる最後の楽章「鎮魂曲」を残し、友人のに託した。彼らの秘密の計画では、スキュラはヴィシャップ達を率いて首都を襲撃することになっていた。しかし、レムスとスキュラの計画は失敗に終わった。レムリアの調律師を吸収したフォボスは、「ヤヌスの門」を封鎖しスキュラを封印した。その結果、スキュラの到着は間に合わず、黄金の宮殿に到着した時には荒れ狂う波は街を丸ごと呑み込んでいた。最終的に「フォボス」の力が暴走し、城は天罰を受けたかのように深海に沈んだ。このような水没が起こる前に、レムスは調律師をフォボスから切り離して、自由意思を与えた。その後に洪水が起こり、生き延びた者はごくわずかであったが、カッシオドルとボエティウスは幸いにも生き延びる。カッシオドルと生き延びた他の仲間たちが原初の水の力を抑制するために各地を奔走していた傍らで、ボエティウスは巧みな話術で生き残った人たちを欺いていた。ボエティウスは邪悪な儀式を行い、散り散りになった「楽章」を修復して、滅びた国を再建しようとした。その目的を果たすため、同族の意志を溶かし、至るところでフォンテーヌ人の魂を奪い取った。多くの王侯貴族が彼の傀儡と化し、新しき国々は存亡の危機に立たされた。ボエティウスの儀式を止めるため、カッシオドルは自分の名を捨て、影を追うハンター(黄金の狩人と呼ばれている)となり、フォンテーヌ人と共にもはや魔物同然となったボエティウスに対抗した。そして苦しい戦いの末、ついにレムリアごと吞み込んでしまった海域とともにボエティウスを封印することに成功した。そしてカッシオドルは「過去と現在の間の障壁となる」と運命に誓った。それ以来、彼は往日の国の魂の守り人となった。時は経ち、ボエティウスは水の底で数千年かけて砕け散った楽章「フォボス」に自分の魂を織り交ぜた結果、楽章の力を制御できるようになった。その楽章の力を利用してレムリアを復活させ、新たな神となろうとした。ボエティウスは、レムスがスキュラと結託し街を壊すよう命じたこと、そして大楽章フォボスさえも破壊しようとしていたことを知っていたため、レムスがレムリアを裏切ったと考えていた。運命の歯車を逆転させて往日の世界を取り戻し、正義を再びこの世に降臨させましょう。地上の人は我々の意志に屈するほかありません。時を同じくして、カッシオドルは鋼鉄と石の身体を失った状態で目覚め、白猫(後にパイモンがウッスーと名付ける)に憑依した。カッシオドルはボエティウスの企みを止めるため、旅人とパイモンに助けを求めた。彼らは共に往日の海へと向かった。旅の途中で、マキモス(王城の外郭)にて封印されていたスキュラを解放する。しかし、スキュラの肉体は破壊されイコルに宿っているだけであり、彼に残っていたのは微々たる精神力のみであった。カッシオドルはフォンテーヌ人とレムリア人の戦争でレムリアが負けた理由は、スキュラがレムスを裏切り王城に攻め入ったからだと考えていた。しかし、そこでスキュラは「最後の秘密の計画」として、他でもないレムスの命で王城に攻め入った事実を明かした。カッシオドルと旅人一行が「ドムス・アウレア」に到着すると、ボエティウスはフォボスの力を使って彼の魂が具現化した空間に誘い込んだ。この空間はフォボスの力によって存在しており、既にフォボスの力の中心である黄金の宮殿に近づき、現実の世界に干渉できるほどになっていた。もしこのままボエティウスが現実を超えた力を手にすれば、地上の世界は残らずこの空間に引きずり込まれ、彼の狂想が現実に取って代わり、フォンテーヌが数千年前の姿に戻ることになってしまう。カッシオドルは、ボエティウスは現実世界で屈強な身体を用意し、黄金の宮殿で「肉体を得る」儀式を行うつもりだと推測した。それを利用し、ボエティウスを倒すためにその身体を徹底的に消滅させる作戦を思いついた。旅人はテイワットに属していないためフォボスの楽章に運命が織り込まれていない。ボエティウスは旅人の魂に干渉できないため、カッシオドルの作戦の成功の鍵は旅人となった。スキュラの助けを借りて、旅人とパイモンはかつてフォボスの意志がレムリア全土に流れていた金色の水路を再び繋ぎ、黄金の宮殿の門を開いた。ボエティウスのもとに辿り着くと、彼の真の姿はフォボスそのものであり、レムリアのあらゆる旋律、あらゆる楽章、あらゆる思い出、あらゆる魂の集合体だと発覚した。フォボスは全員を等しく幸せにするため、人々の秘めたる願いである略奪、憎悪、殺戮などもすべて叶えた結果、レムリア人は戦争や侵略などへ至っていた。そして、レムリアが破滅に向かっていると気づいたレムスはフォボスを消そうとした。フォボスは対抗し、ボエティウスを吸収することによってレムスに反逆した。それを知ったカッシオドルは、自らを犠牲にして、フォボス共々滅ぼすように旅人に頼んだ。カッシオドルはレムスを信奉しており、数千年経った今でもレムスの行方を気にしていた。この旅の中で、レムスが自らを犠牲にして、すべての人を楽章から、そして憎しみと隔たりから解放しようとしていたことを知った。レムスは最後まで決して臣民を見捨てるようなことはしなかった。その叶わなかった願いを叶えることが、自らの果たすべき責務だと考えた。(旅人)、私は嬉しいのだ!至尊のかつての計画と願いを、たった今知ることができた…陛下は自らを犠牲にして、すべての人を楽章から、そして憎しみと隔たりから解放しようとしていた。至尊は最期まで臣民を救おうとしてくださっていた…そして今、私はあの方の叶わなかった願いを叶える。これは最後のチャンスで、君にしかできないことだ。ゆえに…友よ。我が陛下…いや、運命が君をここに導いたのだ!そして旅人は、レムスが愛する人間達のために魔神としての命を賭けて残した最後の楽章「鎮魂曲」を奏で、すべての魂を現世と海に帰した。「もし水が失われたら、如何にして水を生み出すのだろう。もし木が土から離れたら、何処に根を下ろすのだろう。」「石と金属を打つこの音が如何に鳴り響こうとも、水と土がなければ、人は生きてゆけない。」いつの日か、水と土が豊かに溢れる場所で…また…再会できるだろう…カッシオドルの魂が消滅すると、ウッスーは再び普通の猫に戻った。ウッスーは現在レムリアの子孫であるエストと共にペトリコール町で暮らしている。関連任務:世界任務
メディア
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出典: HoYoWiki (HoYoverse)